第26課は「~んです」…
教えにくそうですね。
教えにくいわね…
学習者からすると、
意味が分かりにくいし、使いにくいし、誤用も多いわね。
でも、日常生活での使用頻度はかなり高いわ…
使う状況を一つ一つ確認しながら、
丁寧にクラスを進行していきましょう。
「相手の状況を確認できる」
「自分の状況が言える。理由が伝えられる。」
「状況を説明してから、お願いをしたり、指示・アドバイスをもらったりできる。」
「~んですか」(確認)
まずは「~んですか」の一つ目の用法。
これは見たり聞いたりして情報を得てから、自分で推論したものを確認したいときに使う。
教師 この人はどこに行きますか。 旅行へ行きます。 学生さん 教師 どうして、そう思いますか。 大きいかばんを持っていますから。 学生さん 教師 どうやって、確認しますか。 旅行へ行きますか。 学生さん 教師 それは、確認じゃありませんね。 「旅行へ行くんですか。」がいいです。 みなさんは、この人のかばんを見て、旅行へ行くと思いました。 興味があります。確認したいです。 「~んですか」を使います。 「~んです。」の文型を確認。 (ホワイトボードにあくびをしている人の絵を描く) 教師 みなさん、何を確認しますか。 眠いんですか。 学生さん (ホワイトボードに咳をしている人の絵を描く) 教師 何を確認しますか。 病気なんですか。 学生さん |
他にもいろいろな絵を見せて、思ったことを確認する練習をする。
プリントで練習
「普通形」+んですか。
りょこうへ行く んですか。
ねむい んですか。
びょうきな んですか。
(疑問詞)+「~んですか」
(手に時計やカメラなどを持って…)
教師 新しい時計です。 とても安かったです。 何か質問がありますか。 どこで買いましたか。 いくらでしたか。 学生さん 教師 この時計について、よく知りたいです。 興味があります。 質問は「どこで買ったんですか」「いくらだったんですか」を使います。 (疑問詞と一緒に使うことを確認) どこで買ったんですか。 学生さん 教師 AEONで買いました。 いくらだったんですか。 学生さん 教師 1,000円でした。 (ホワイトボードに「試験」と書く) 教師 何か質問がありますか。 いつ試験をするんですか。 何曜日に試験をするんですか。 どんな問題が出るんですか。 学生さん |
難しいんですか。/ 試験は来週なんですか。などの質問が出たら、「疑問詞」がつかない場合は「確認」の用法になるので、
この文型は使えないということを伝える。他にも絵カードや物などいろいろと見せて、質問を作る練習をする。
Q:(ぎもんし)~ んですか。 A:~です。~でした。/ ~ます。~ました。
Q:どこで 買った んですか。 A:日本で買いました。
Q:いつ 買った んですか。 A:先週買いました。
Q:だれに もらった んですか。 A:父にもらいました。
Q:何時に はじめる んですか。 A:7時にはじめます。
Q:なにを 食べる んですか。 A:魚を食べます。
Q:どうやって行った んですか。 A:電車で行きました。
Q:どうして+「~んですか」/ A:「(理由)~んです」
(ホワイトボードに学生が遅刻している絵を描く)
教師 この学生は真面目です。 いつも全然遅刻しません。 でも、今日遅刻しました。 理由を知りたいです。 どうして おくれたんですか。 (バスが遅れている絵を見せる) バスが来ませんでしたから。 学生さん 教師 「~から」もいいです。 でも、説明したいときは「~んです。」がいいです。 「バスが来なかったんです。」もいいです。 |
「どうして~んですか。」の答え方は「~んです。」であることを確認する。
(ホワイトボードに目の前に出された食事に手を付けない人の絵を描く)
(先ほどの絵に吹き出しを描いて、中に腹痛の絵を描く)
絵カードを使って、質問と答えの練習
※「~んです から」と間違えて言う学生がいるので要注意
Q:どうして ~んですか。
A: ~んです。
Q:どうして おくれた んですか。
A:バスが 来なかった んです。
Q:どうして 食べない んですか。
A:おなか が いたい んです。
Q:どうして きのう 休んだ んですか。
A:国から りょうしんが 来た んです。