中級を学ぼう中期の教え方(~た形+名詞) JLPT N3の文法の解説と教え方
はさみを借りてもいいですか?
あそこの辞書が並んだ棚の上の箱の中にあるわよ。
たくさん箱があってわからないんですが…
~た+名詞(名詞修飾)
(お店に果物が並んでいる絵を見せる)
ここに並んでいる果物の中で何が一番好きですか?
並んだ?は何ですか?
何かをした後の状態を表します。
(人がたくさんいる絵を見せる)
山田さんはどの人ですか。
(めがねの人を指す)
あの眼鏡をかけた人です。
(本が並んでいる絵を見せる)
日本語の辞書はどれですか。
(汚れている本を指す)
その汚れた本です。
(クリスマスの準備をしている絵を貼る)
クリスマスツリーはどこにしまいましたか。
(部屋が並んでいる絵を貼り、一つのドアを指す)
この鍵のかかった部屋にあります。
ここに並んだ果物の中で、何が一番好きですか。
山田さんは、あの眼鏡をかけた人です。
日本語の辞書はその汚れた本です。
この鍵のかかった部屋にクリスマスツリーがあります。
この「~た+名詞」は、状態を表す動詞、静的な動詞に対して「~ている」と同じように使うことが可能です。
動的な動詞には「て形+いる」を使います。
この文型は文章中でどちらを選択するかは人によって解釈が異なり、
日本語教師の間でも統一した見解が出ていません。
「中級を学ぼう 中級中期」の中でも詳しい説明がなく、「~ている」と同じ扱いになっています。
また、他の教科書でも取り上げられていないことが多いので、
どちらを使っても違和感がないものを選んで授業を進めていきましょう。
練習
① 私の家は( )家です。
② 私の車は( )車です。
③ 私の母は( )人です。
④ 書類は( )箱に入っています。
⑤ 町の中心に( )面白い建物がある。
⑥( )服を洗った。
⑦( )食べ物は体に良い。
⑧( )態度で話を聞く学生がいる。