【~にかかわらず】 JLPT N2の文法の解説と教え方
今度はどうしたの?
運動会は天気の良い悪いにかかわらず、必ず行うと聞いたわ。
年齢、性別、運動の好き嫌いにかかわらず全員参加なの…
運動会のあとの飲み会も、
お酒が飲める飲めないにかかわらず、
2次会までは全員参加だぞ!!
この文型は「【天気】【好き嫌い】【身分】【性別】【経験】などの条件に関係なく~」
と言いたいときに使われます。
品詞によって使い方が変わるので注意しましょう。
①動詞の場合は、「辞書形+ない形にかかわらず」になります。
例)行く行かないにかかわらず連絡してください。
②名詞の場合は、「名詞+にかかわらず」になります。
例)経験にかかわらず、採用いたします。
③形容詞の場合は「普通形の肯定系+否定形+にかかわらず」
または「反対の言葉を二つ+にかかわらず」になります。
例)好き好きじゃないにかかわらず、やらなければならない。
例)好き嫌いにかかわらず、やらなければならない
④「~かどうか+にかかわらず」の形も使えます。
例)来るかどうかにかかわらず、連絡をください。
例)好きかどうかにかかわらず、食べなければならない。
音が似ている文型に「~にもかかわらず」がありますが、意味は全然違うので注意しましょう。
~にかかわらず
(コンサートの絵を見せる)
雨の場合、中止になりますか。
じゃあ、雪の場合はどうですか。
天候は関係なく、コンサートは開催されます。。
天候にかかわらず、コンサートは開催されます。
(コンサートの観客の絵を見せる)
若い女の人もいますよ。
おじいさんもいますね。
子供がいます。
あそこにおばあさんもいます。
外国人のお客さんもいます。
このコンサートは年齢や性別にかかわらず、誰でも楽しめます。
このコンサートは国籍にかかわらず、色々な人が見に来ます。
(会社の面接の絵を貼る)
あと10人ぐらい社員が必要です。
(面接を受けに来た人の絵を貼る)
AさんとBさんは少し経験があります。
CさんとDさんはあまり経験がありません。
Eさんは全然経験がありません。
でも、みんな真面目そうです。
みなさんは誰を採用しますか。
社員が10人必要ですから。
経験があるないにかかわらず、採用したほうがいいですね。
(別の人の絵を貼る)
2人の人が面接に来ました。
Fさんは、英語が話せます。とてもハンサムです。
Gさんは、パソコンについて詳しいです。背が高いです。
どちらも真面目そうで、やる気がありそうです。
どちらを採用しますか。
まだ社員が足りませんから、どちらも真面目そうなので採用しましょう。
英語やパソコンのスキル、顔や背の高さは関係ありませんね。
英語が話せるかどうかにかかわらず、採用します。
パソコンが使える使えないにかかわらず、採用します。
もちろん背が高い低いにかかわらず、採用します。
もちろんハンサムかどうかにかかわらず、採用します。
名詞
天候にかかわらず、コンサートは開催されます。
このコンサートは年齢や性別にかかわらず、誰でも楽しめます。
このコンサートは国籍にかかわらず、色々な人が見に来ます。
動詞
経験があるないにかかわらず、採用します。
パソコンが使える使えないにかかわらず、採用します。
形容詞
背が高い高くないにかかわらず、採用します。
背が高い低いにかかわらず、採用します。
~かどうか
パソコンが使えるかどうかにかかわらず、採用します。
ハンサムかどうかにかかわらず、採用します。
練習
① ( )にかかわらず、必ず連絡をください。
② ( )にかかわらず、誰でも参加できます。
③ ( )にかかわらず、頑張ることが大事だ。
④ ( )にかかわらず、全部の商品が100円です。
⑤ ( )にかかわらず、あの人は誰にでも親切です。
⑥ 荷物の大きさにかかわらず、( )。
⑦ 大学の飲み会では、お酒を飲む飲まないにかかわらず、( )。
⑧ 正社員、アルバイトにかかわらず、( )。
⑨ 罪の大小にかかわらず、( )。
⑩ 本当にいい商品は値段にかかわらず、( )。