【~というより】 JLPT N2の文法の解説と教え方
静かな雰囲気の町の絵ね。
でも、静かというより、むしろさびれた感じがして哀愁があるわね…
これは、「Aの言い方よりも、Bの言い方のほうが妥当である」と言いたいときに使う表現です。
この表現は、Aの言い方が間違っているというわけではなく、
Aということもできるが、Bのほうがより適切であると言う意味で使われます。
AとBには似ている言葉で肯定的な意味と否定的な意味の言葉が入ります。
~というより
(エアコンをつけている絵を貼る)
エアコンをつけるとどう感じますか?
気持ちがいいです。
(部屋の人が震えている絵を貼る)
エアコンをつけると涼しいですね。
でも、エアコンの温度が調節できなくて、この部屋の人たちは寒そうです。
この部屋は涼しいと言うより、むしろ寒そうです。
(パンの絵を貼る)
いつパンを食べますか。
パンは米や麺と同じで主食として食べますね。
(ラスクやクリームロールなどの絵を貼る)
みなさんはいつ食べますか?
お腹が空いたときに食べます。
このパンは主食というより、むしろおやつで食べますね。
もし親友に嘘をつかれたらどんな気持ちになりますか。
悔しいです。
悲しいです。
大切な親友に嘘をつかれたら、もちろん悔しいです。
でも、それ以上に悲しいですね。
大切な親友に嘘をつかれて、悔しいと言うよりも悲しいです。
この部屋は涼しい というより、むしろ寒い。
このパンは主食 というよりも、おやつとしてよく食べられている。
友達に嘘をつかれて、悔しい というより悲しい。
練習
① あの女性は、かわいいというより( )。
② あの人は、仕事がていねいというよりも( )。
③ 失敗の原因は技術面というよりも( )。
④ これは個人の問題というよりも( )。
⑤ 彼は頭が考え方が面白いと言うより、むしろ( )。
⑥ ( )というより、ケチだと思う。
⑦ ( )というより、むしろ呆れて言葉が出ない。
⑧ ( )といよりも、馴れ馴れしい。