【～というより】 JLPT N2の文法の解説と教え方
新人君
みなさん、この作品についてどう思いますか？
うーん、絵のことはよくわからないけど…
静かな雰囲気の町の絵ね。
静かな雰囲気の町の絵ね。
先輩さん
中堅さん
そうね。
でも、静かというより、むしろさびれた感じがして哀愁があるわね…
でも、静かというより、むしろさびれた感じがして哀愁があるわね…
この絵は風景を描いたというよりも、作者の心情を描いた絵だな。
ベテランさん
今回は「～というより」という表現について学習していきます。
これは、「Aの言い方よりも、Bの言い方のほうが妥当である」と言いたいときに使う表現です。
この表現は、Aの言い方が間違っているというわけではなく、
Aということもできるが、Bのほうがより適切であると言う意味で使われます。
AとBには似ている言葉で肯定的な意味と否定的な意味の言葉が入ります。
これは、「Aの言い方よりも、Bの言い方のほうが妥当である」と言いたいときに使う表現です。
この表現は、Aの言い方が間違っているというわけではなく、
Aということもできるが、Bのほうがより適切であると言う意味で使われます。
AとBには似ている言葉で肯定的な意味と否定的な意味の言葉が入ります。
～というより
（エアコンをつけている絵を貼る）
教師
暑いからエアコンをつけます。
エアコンをつけるとどう感じますか？
エアコンをつけるとどう感じますか？
涼しいです。
気持ちがいいです。
気持ちがいいです。
学生さん
（部屋の人が震えている絵を貼る）
教師
そうですね。
エアコンをつけると涼しいですね。
でも、エアコンの温度が調節できなくて、この部屋の人たちは寒そうです。
この部屋は涼しいと言うより、むしろ寒そうです。
エアコンをつけると涼しいですね。
でも、エアコンの温度が調節できなくて、この部屋の人たちは寒そうです。
この部屋は涼しいと言うより、むしろ寒そうです。
（パンの絵を貼る）
教師
みなさん、パンをよく食べますか？
いつパンを食べますか。
いつパンを食べますか。
朝ごはんや昼ごはんで食べます。
学生さん
教師
そうですね。
パンは米や麺と同じで主食として食べますね。
パンは米や麺と同じで主食として食べますね。
（ラスクやクリームロールなどの絵を貼る）
教師
これもパンですね。
みなさんはいつ食べますか？
みなさんはいつ食べますか？
休み時間に食べます。
お腹が空いたときに食べます。
お腹が空いたときに食べます。
学生さん
教師
そうですね。
このパンは主食というより、むしろおやつで食べますね。
このパンは主食というより、むしろおやつで食べますね。
教師
みなさんは親友がいますか？
もし親友に嘘をつかれたらどんな気持ちになりますか。
もし親友に嘘をつかれたらどんな気持ちになりますか。
怒ります。
悔しいです。
悲しいです。
悔しいです。
悲しいです。
学生さん
教師
そうですね。
大切な親友に嘘をつかれたら、もちろん悔しいです。
でも、それ以上に悲しいですね。
大切な親友に嘘をつかれて、悔しいと言うよりも悲しいです。
大切な親友に嘘をつかれたら、もちろん悔しいです。
でも、それ以上に悲しいですね。
大切な親友に嘘をつかれて、悔しいと言うよりも悲しいです。
板書
この部屋は涼しい というより、むしろ寒い。
このパンは主食 というよりも、おやつとしてよく食べられている。
友達に嘘をつかれて、悔しい というより悲しい。
練習
① あの女性は、かわいいというより（ ）。
② あの人は、仕事がていねいというよりも（ ）。
③ 失敗の原因は技術面というよりも（ ）。
④ これは個人の問題というよりも（ ）。
⑤ 彼は頭が考え方が面白いと言うより、むしろ（ ）。
⑥ （ ）というより、ケチだと思う。
⑦ （ ）というより、むしろ呆れて言葉が出ない。
⑧ （ ）といよりも、馴れ馴れしい。