【~おそれがある】 JLPT N2の文法の解説と教え方
学生たち大丈夫でしょうか?
道に迷ったり電車をまちがえたりする恐れがあるのに、
ぎりぎりに家を出る学生がいるわね。
それから、マークシートは「鉛筆じゃないと機械が読み取れない恐れがある」と書いてあるのに
鉛筆を持って行かない学生もいるな…
前日に辛い物を食べたり、お酒を飲みすぎたりする学生もいるわね…
この表現は、「何か根拠となるデータなどをもとに、悪いことが起こる可能性がある」ことを示す表現です。
硬い表現でニュースや書き言葉などでよく使われます。
~おそれがある
事故のときに死ぬかもしれません。
シートベルトをしないと、事故に遭ったとき大きいケガをするおそれがあります。
事故のときに、死ぬおそれがあります。
「おそれがあります」は可能性があるときに使います。
悪い結果の話で使います。
(甘いものを食べている太った人の絵を貼る)
運動も全然しないで、いつも家でゲームばかりしています。
また、ゲームをするときにたばこを吸ったり、お酒を飲んだりします。
こんな生活を続けていたら、彼はどうなりますか?
太るおそれがあります。
目が悪くなるおそれがあります。
体を壊すおそれがあります。
何か悪いことが起こるかもしれませんね。
(授業中に寝ている学生の絵を貼る)
全然、勉強をしません。
この学生はどうなりますか。
試験で不合格になるおそれがあります。
(天気図を見せる)
明日の日本の天気はどうですか。
寒くなるおそれがあります。
風が強くなるおそれがあります。
名詞も「おそれがある」と一緒に使えます。
雪の恐れがある。
強風の恐れがある。
も、いいです。
シートベルトをしないと、事故に遭ったとき大きいケガをするおそれがあります。
シートベルトをしないと、事故のとき死ぬおそれがあります。
甘いものばかり食べていると、糖尿病になるおそれがあります。
食事に気を付けないと、太るおそれがあります。
ゲームばかりしているので、目が悪くなるおそれがあります。
こんな生活を続けていたら、体を壊すおそれがあります。
きちんと授業を受けなかったら、学校を卒業できないおそれがあります。
しっかり勉強しなければ、試験で不合格になるおそれがあります。
寒気の影響で、明日は雪のおそれがあります。
寒気が近づいているので、寒くなるおそれがあります。
強風のおそれがあるので、気をつけましょう。
練習
①( )、火事になるおそれがある。
②( )、津波のおそれはありません。
③( )、副作用が起こるおそれがあります。
④( )、この地域に住む動物が絶滅する恐れがある。
⑤( )、手遅れになるおそれがある。
⑥ セキュリティ対策をしないと( )。
⑦ 今のような経営を続けていたら、( )。
⑧ 相手の国の文化について理解しないと、( )。
⑨ タバコの火を消さずに捨てると、( )。
⑩ 相手のことを考えないで、自分のことばかり考えていると、( )。