【~まい】 JLPT N2の文法の解説と教え方
あんな店入るんじゃなかった。
もう二度と行くまい。
昼ご飯を食べたんですが、
おいしくないし、店の雰囲気も悪いし…
仕方がないわね。
昨日行ってみたが、本当によくなかった。
あれじゃあ、経営は長く続くまい…
「~まい」には二つの使い方があります。
①状況から判断して「~の可能性は非常に低いだろう」という予測を述べる。
今の経済の状況では、当社の経営状態もすぐには好転するまい。
②「絶対に~しない」という話者の強い意志
あのようなサービスのレストランには、二度と行くまい。
動詞の辞書形との接続ですが、
「する」は「するまい、しまい」
「くる」は「くるまい、こまい」
の形が使えます。
~まい(断定)
私の友達はお酒を飲んだことがありません。
私はその友達を
「きっと楽しいよ」
「飲みやすい、おいしいお酒を紹介するよ」
と言って、無理やり誘いました。
(お酒を飲んで暴れている人の絵を貼る)
私は「このお酒は強くないから大丈夫」と言って、
たくさん彼に飲ませました。
彼はお酒に酔って暴れ始めました。
飲み会は大変なことになりました。
彼が次の飲み会にも参加すると思いますか?
彼は私の言葉を信用しますかね?
昨日の飲み会について、彼の前で話題にする人がいますかね。
私も
彼は二度と飲み会に参加するまい。
彼はもう私のことを信用するまい。
明日は誰も飲み会のことを話すまい。
と思います。
「まい」は「だろう」と同じで推量の意味です。
硬い表現なので話すときには使いません。
書いたり、心の中で思うときに使います。
(変なデザインの靴の絵を貼る)
どうですかね?誰か買いますかね?
デザインがよくないですから。
私も買いたくないです。
実は値段も安くないんです。
売れますかね。
高いですから。
この値段では、簡単には売れまい。
叔父には商売の才能はあるまい。
彼は二度と飲み会に参加するまい。
彼はもう私のことを信用するまい。
明日は誰も飲み会のことを話すまい。
こんなデザインでは、誰も買うまい。
この値段では、簡単には売れまい。
叔父には商売の才能はあるまい。
~まい(意志)
私は個人旅行が好きですが、友達に誘われたので参加しました。
観光の時間も少ないし、マナーが悪い人も多いし、ホテルも良くないし…
私は、「もう格安の団体旅行には参加しない」と強く決心しました。
心なのかで、思いました。
もう格安の団体旅行には参加するまい。
決心したことにも「まい」が使えます。
でも、硬い表現なので会話では使いません。
もう彼とは二度と一緒に旅行へ行かない。と決めました。
どう表現しますか。
シャワーは水だし、料理もまずいし、部屋も汚いし…
もうあのホテルには二度と泊まりません。
(入院している人の絵を貼る)
彼は何を決心しますか。
もう二度とタバコは吸うまい。
今後は無理な働き方をするまい。
練習
① あの経営状態では、( )。
② ( )、もうみんな彼を信用するまい。
③ あれだけ人気があれば、今度の選挙で( )。
④ この台風では、サッカーの試合は( )。
⑤ ( )が、すぐには改善するまい。
⑥ あんなにひどいことを言われたら、( )。
⑦ ( )、二度とあの店にはいくまい。
⑧ 彼女に振られて死にたい気分だ。もう二度と( )。
⑨ ( )てから、もうバイクには乗るまいと決めた。
⑩ みんなに泣き虫とからかわれた。もう決して( )。