【 ~なり 】 JLPT N1の文法の解説と教え方
朝、久しぶりにジョギングをしたので疲れただけですよ。
知らなかったわ。
この表現は、「Aという動作のすぐ後で、Bが起きる」というときに使います。
起きた出来事、他の人の予想外の行動に対して、話し手が驚いたときに使います。
すでに起きたことに対して使うので、時制は過去だけになります。
また、自分のことに対しては使えません。
~なり
(家族4人の絵を貼る)
主人と娘、息子がいます。
(娘が号泣している絵を貼る)
ほら、帰ってきました。
娘は私の顔を見ると、すぐに泣きだしました。びっくりしました。
娘は私の顔を見るなり、泣き出しました。
電車で痴漢をされて怖かったそうです。
(すごい怒っている息子の絵を貼る)
ほら、帰ってきました。
「おかえ…」
息子は家に入って私を見ると、すぐに文句を言いだしました。
息子の弁当に蕎麦を入れたので、友達に笑われたと怒っています。
(主人がトイレに入っている絵を貼る)
そろそろ主人も帰ってきます。
あ、帰ってきました。
「あなた、おかえりな…」
主人は帰宅すると、すぐにトイレに駆け込みました。
主人は家に帰宅するなり、トイレへ駆け込みました。
私の作った弁当を食べてから、おなかの調子が悪いと言っていました。
「~なり」は「~ををして、すぐに~」と言うときに使いますよ。
驚いたとき、予想外だったときによく使います。
(銀行強盗が銀行を襲っている絵を貼る)
私が受付の椅子で待っているときに、一人の男の人が入ってきました。
その男の人は銀行に入るとすぐに「金を出せ」と叫びました。
手にはナイフを持っていました。
どう言いますか。
私は強盗を見た店長が、すぐに警察を呼ぶための非常ボタンを押したのを見ました。
3分ぐらい経ちました。
強盗はまだナイフを手に叫んでいます。
そのとき、突然ドアが開きました。すると警察が犯人に飛びかかりました。
警察がドアを開けて、あっという間の出来事でした。
(犬が吠えている絵を貼る)
その家には大きな犬がいました。
その犬は私を見ると、吠え始めました。
娘は私の顔を見るなり、泣き出した。
息子は家へ帰るなり、私に文句を言った。
主人は家に帰宅するなり、トイレへ駆け込んだ。
男が銀行に入るなり、「金を出せ」と叫んだ。
店長は強盗を見るなり、非常ボタンを押した。
警察官はドアを開けるなり、犯人に飛びかかった。
あの犬は私を見るなり、吠え始めた。
あの犬は飼い主の声を聞くなり、静かになった。
練習
① 彼女は私の顔を見るなり、( )。
② 父は受話器を置くなり、( )。
③ 彼女は席を立つなり、( )。
④ 男は料理を口にするなり、( )。
⑤ 母は私に会うなり、( )。
⑥ その男は( )なり、挨拶もせずに部屋に入ってきた。
⑦ あの犬は( )なり、追いかけてきた。
⑧ 息子は( )なり、ため息をついた。
⑨ 娘は( )なり、吐き出した。
⑩ 父は( )なり、怒り出した。