【 ~べからず 】 JLPT N1の文法の解説と教え方

これじゃ、おしゃべりも楽しめないわね。


写真の撮影はすべからず…
インスタグラムに料理の写真が載せられないわ…
数年前にたばこをやめてよかった…

この表現は、「私有地につき入るべからず」のような使い方をします。
話し言葉ではあまり使われず、看板や張り紙などで見かける表現で、
「~をすることを強く禁止する」という意味で使われます。
~べからず
(美しい公園の絵を貼る)

あっ、ここに何か書いてあります。
「園内では飲食すべからず」
園内で食べたり飲んだりするのは禁止のようです。
(きれいなベンチが並んでいる絵を貼る)

水が飲めないのはつらいです。
あっ、ベンチがたくさんあります。
少しあそこで休みましょう。
あっ、「ペンキ塗りたて。座るべからず。」
これじゃ、休むこともできません。
(トイレの入り口に立札が立っている絵を貼る)

汗をかいたので、顔も洗いたいです。
あそこにお手洗いがありますね。
あれ、入り口に立札が…
「清掃中につき、立ち入るべからず。」
困りました。お手洗いも使えないようです。
「~べからず」は看板や張り紙などでよく使います。
「~をすることを強く禁止する」という意味ですよ。
(入口の前にたくさん自転車が止まっている建物の絵を貼る)

この建物は駅から近いので、前に自転車を止める人がたくさんいます。
とても邪魔です。張り紙を貼ろうと思います。
何と書きますか。
建物の前に自転車を止めるべからず。

(紙が山積みにされている場所の絵を貼る)

印刷で使う紙を倉庫の前に積んであります。
ときどき社員が休憩時間にたばこを吸っています。
紙が近くにあるので火が付いたら危険です。
どんな張り紙をしますか?

(廊下をおしゃべりしながら歩いている学生の絵を貼る)

でも、私のクラスはまだ授業をしています。
廊下でおしゃべりをしている学生がいます。
私のクラスの学生の迷惑です。
授業中は会話をやめてほしいです。
どんな張り紙をしますか?

(スポーツをしている人、料理をしている人、陶芸をしている人などの絵を貼る)

技術を身に着けるのに何年もかかりますね。
もし技術を身に着けても、
「学び始めたころの気持ちを忘れてはいけない」ということわざがあります。
「初心忘れるべからず」です。
(みんなが作業をしている中でさぼっている人の絵を貼る)

そろそろ食事の時間ですが、こんな怠け者に食事は必要ないですね。
働こうとしない怠惰な人間は食べることを許されない。ということわざがあります。
「働かざる者食うべからず。」です。
(女性がハンカチを落としたことに気が付かず歩いている絵を貼る)

あれ、かばんからハンカチが落ちました。
ハンカチを拾って渡せば、友達になれるかもしれません。
これはチャンスです。逃すわけにはいきません。
「好機逃すべからず。」ですね。
園内では飲食をすべからず。
ペンキ塗りたて。座るべからず。
清掃中につき、立ち入るべからず。
入口につき、駐輪すべからず。
火気厳禁、ここでタバコを吸うべからず。
授業中は会話すべからず。
初心忘れるべからず。
働かざる者食うべからず。
好機逃すべからず。
練習
① 私有地につき( )べからず。
② ここは関係者以外( )べからず、
③ この壁に( )べからず。
④ 修理中につき( )べからず。
⑤ ( )は、許すべからず行為である。
⑥ ( )触るべからず。
⑦ ( )ごみを捨てるべからず。
⑧ ( )は粗末にすべからず。