【~ものではない / ~もんじゃない】 JLPT N2の文法の解説と教え方
テストの採点が全然終わらない…
仕事は溜めるものではないわよ。
少し手伝いましょうか?
自業自得なんだから、手を貸すもんじゃないわ…
そんなに後輩に冷たくするもんじゃないぞ!!
気がついていないのかしら?)
これは、「~してはいけない」、「~するべきではない」と注意をするときに使う表現です。
基本的に人の行為に対して使われ、自分の行為に対しては使いません。
社会的なモラルや一般的にそう考えられていることと照らし合わせて、人の行動を注意します。
〇 子供の手の届くところに、危険な物を置くものではない。(一般に考えられていること)
× リモコンを椅子から遠いところに置くものではない。(この人の意見)
~ものではない / ~もんじゃない
みなさん、どう思いますか?
電話ばかり触っている人、
たばこを吸う人、
食べ方がきたない人、
食事のときに、こんな人がいたらどう感じますか。
どうやって注意しますか。
口に食べ物を入れたまま、話してはいけません。
「~ないでください。」は、お願いですね。
「~てはいけません。」は、ルールについて話しますね。
今日の言い方は、
「口に食べ物を入れたまま、話すものではありません」です。
「ものではありません」は、みんなが良くないと思うことだから、
やめたほうがいいと注意するときに使います。
みんなと食事しているときに、電話ばかり触るものではありません。
食事中にたばこを吸うもんじゃありません。
そんなに汚く食べるものではないよ。
と言うことができます。
たばこを吸っています。
年上の人に丁寧に話しません。
食べ物をいつも残します。
夜遅くまで遊びます。
電車の中で騒ぎます。
年上の人に丁寧に話さないものではない。
食べ物をいつも残すものではない。
夜遅くまで遊ぶものではない。
電車の中で騒ぐものではありません。
「話さないものではない」はダメです。「ない形」は使えません。
「年上の人にそんな言い方をするものではない」がいいです。
「いつも残すものではない」も変です。
今の状況について注するので「いつも」は必要ありませんね。
「食べ物を残すものではない」がいいです。
口に食べ物を入れたまま、話すものではありません
みんなと食事しているときに、電話ばかり触るものではありません。
食事中にたばこを吸うもんじゃない。
そんなに汚く食べるものではないよ。
子供がタバコを吸うもんじゃない。
夜遅くまで遊ぶものではない。
電車の中で騒ぐものではありません。
× 年上の人に丁寧に話さないものではない。
〇 年上の人にそんな言い方をするものではない。
× いつも食べ物を残すものではない。
〇 食べ物を残すものではない。
練習
① 簡単に( )もんじゃないよ。もう少し頑張りなさい。
② あまり 人の( )ものではないよ。
③ ( )もんじゃないよ。性格が大事だよ。
④ ( )ものではないよ。まだ入社したばかりだから。
⑤ ( )ものではないよ。偽物かもしれないから。
⑥ 少しくらい叱られても、( )。
⑦ 体に悪いから、( )。
⑧ 機嫌が悪いからといって、( )。
⑨ 彼女に振られたぐらいで、( )。
⑩ ちょっと転んだぐらいで、( )。