【 ~まで(のことだ)】 JLPT N1の文法の解説と教え方
今度の飲み会の場所が予約できない。
私が代わりに探しましょうか?
ありがとうございます。
(たまには、イタリアンとかが食べたいわね。)
(彼に任せるといつも同じメニューになるから…)
いつもの店の大将が店を貸し切りにしてくれると、この前言っていたから!!
これは「私は自分の仕事をしたまでのことです」のように使われ、
「特別な理由などはなく、単に~をしただけで、それ以上の意味はない」と
話者が言いたいときに使います。
何かいいことをして、他の人から感謝をされたときの返事としても用いられます。
その場合には謙遜している気持ちが表れます。
~までのことだ
(上司が部下を褒めている絵を貼る)
私はこの会社の一員ですから、レポートを書くのは当然です。
誰が見てもわかるように、いつもきれいに書くようにしています。
私は会社員として当然のことをしただけです。
「私は自分の仕事をしたまでのことです。」と言いました。
(溺れている人を助けている人の絵を貼る)
その人は「助けてくれて本当にありがとうございます」と言いました。
川で溺れている人がいたら助けるのは、人間として当然の行動をしただけです。
だからこう言います。
人間として当然のことをしたまでのことです。
(プロジェクトが成功して喜んでいる社員たちの絵を貼る)
プロジェクトが成功してみんな喜んでいます。
社長に褒められました。
でも、私たちの力ではありません。
私たちは部長のアドバイス通りに仕事をしただけです。
だからこう言います。
部長のアドバイスに従ったまでのことです。
「~までのことです」は「特に理由などなく、ただ~をしただけ」と
言いたいときに使います。
目上の人に使う場合は「謙遜」の意味でも使えますよ。
(口論をしている会社員の絵を貼る)
私はその計画を実行するのは、いろいろな条件から考えて不可能だと思います。
ですから、「その計画を実行するのは不可能だ」と答えました。
課長は「どうして不可能なのか」と、少し怒って聞きました。
でも、私は条件などを考えて不可能だとわかります。
ただ事実を述べただけです。
課長に何と言いますか?
(上司に注意されている部下の絵を貼る)
この前の営業で、どうして必要のない情報を顧客に話したのか?
と聞かれました。
その情報は、一度契約したら1年間は解約できないという大事な情報です。
それを説明しないのは悪いことです。
ですから、ただ自分の良心に従って、きちんと説明しました。
上司にどう言いますか?
(別の日に上司に注意されている部下の絵を貼る)
どうして、こちらの不利益になるお客さんの質問に対して真面目に答えたのか。
と聞かれました。
確かに商品の悪い点に関する質問でしたが、答える義務があります。
私はお客さんが質問したから、それに答えただけです。
上司に何と言いますか。
私は自分の仕事をしたまでのことです。
人間として当然のことをしたまでのことです。
部長のアドバイスに従ったまでのことです。
私は事実を述べたまでのことです。
私は自分の良心に従ったまでのことです。
質問されたので、ただ答えたまでのことです。
練習
① お礼なんて言わなくてもいいですよ。( )たまでのことです。
② 嘘じゃありません。( )たまでのことです。
③ 裏切ったつもりはないんだけど。( )たまでのことだから。
④ ( )までのことで、私のせいではありません。
⑤ ( )ので、少し助言したまでのことです。
⑥ ( )ので、ただ知っていることを答えたまでです。
⑦ ( )てください。人として当然のことをしたまでです。