みんなの日本語の教案と教材【第34課】「~とおりに」「~あとで」の教え方
この課では、行動の規範を表す「~とおりに」を学習しますね。
割と覚えやすい文型ね。
2つの行動の前後関係を表す文型だけど、
「~てから」との違いを質問する学生がいるから、
違いが判るような導入ができるように心がけるのよ…
「~ながら」との違いについての質問がときどき出てくるが、
これは明確に違いがあるから慌てずに、
違いがわかるような例を出して理解させていくんだ!!
「行動の規範を示せる」
「2つの行動の前後関係を言える」
「どのような状態で動作を行うかを言い表せる」
(名詞)の通りに~
(折り紙の折り方の図を配る)
今から図を見ながら折り紙を折ってください。
図の通りに折り紙を折ってください。
(折り紙を折り終わるのを待つ)
教師 みなさん、図の通りに折れましたか。 教師 Aさんは料理をしますか。 はい、します。 学生さん 教師 新しい料理を作るときどうしますか。 料理の本を見ます。 学生さん 教師 Aさんは新しい料理を作るとき、 料理の本の通りに作ります。 |
他にも、説明書、矢印、番号、線などで練習する
(名詞)のとおりに ~
ず の とおりに おります。
レシピ の とおりに つくります。
せん の とおりに きります。
(動詞 辞書形)の通りに~
わたしが描きますから、一緒に描いてください。
(適当な絵を一緒に描く)
(適当な体操を一緒にする)
わたしが かく とおりに かいてください。
わたしが する とおりに してください。
はは が いう とおりに りょうりをつくります。
(動詞 た形)の通りに~
(覚えられるような簡単な絵を描いて、絵を消す)
(絵が描き終わるのを待つ)
みなさんは見て覚えてください。
(簡単な体操をする)
わたしが かいた とおりに かいてください。
せんせいが した とおりに します。
はは に ならった とおりに つくります。
~あとで
(ホワイトボードに日本語を勉強している人の絵を描く)
N5に合格したあとで、N4の試験を受けるつもりです。
(医者と患者の絵を描く)
一人二役で、
教師 医者:赤い薬は食事をする前に飲んでください。 患者:白い薬は、いつ飲みますか。 教師 教師 医者:白い薬は、食事をしたあとで飲んでください。 |
(結婚式の絵を描く)
2019年に結婚しました。
大学を卒業したあとで、すぐ結婚しました。
動詞(た形)+あとで / 名詞+のあとで になることを確認する。
「~てから」が何かをした後に連続して何かをすると言う意識が強いのに対して、
「~あとで」は次の動作が行われるのは何かが完了した後だという時間の前後関係への意識が強い。
しょくじをした あとで くすりをのみます。
だいがくを そつぎょうした あとで けっこんしました。
プリントなどで文型練習
続きは第34課の後半で確認していきましょう。