【~つもりで】 JLPT N2の文法の解説と教え方
レポートに挿入するデータが準備できていない…
データを抜きにしては、レポートが完成しないなぁ。
昼休みぐらい休んだら?
食事を抜きにしては、いい仕事なんかできないんだから。
焦るのも理解できるけど…
まだ時間はあるから食事に行かない?
さあ、みんなで食事に行こう!!
昼のメニューなんだが、多数決で意見が二つに割れていて、
君の意見抜きでは何を食べるかも決まらないんだ。
これは、「実際はそうではないが、そのような気持ちになって/そうしたと仮定して」という意味で使われます。
動詞の場合は「た形」になることに注意しましょう。
しかし「死んだつもりで、挑戦する」というような表現を例で取り上げると、
「死んだ気持ちになって…」と言っても、意味を理解できないので、
これは慣用表現の一つで、「強い決心を持って」という意味だと説明しましょう。
~つもりで
でも、1歳の子供はまだ旅行へ行けないので、
私が世話をすることになりました。
私は本当の親ではありませんが、
親になった気持ちで世話をします。
親になったつもりで世話をします。
でも、犬は私に吠えてばかりで全然仲良くなれません。
犬と仲良くなりたいので、犬の気持ちになっています。
犬になったつもりで、犬と接します。
もちろん私は犬になれません。
気持ちだけ犬になります。
「~つもりで」は、「実際はそうじゃありませんが、その気持ちになって何かをする」と言いたいときに使います。
どんな気持ちで教えますか。
日本人になったつもりで、教えます。
みなさん、旅行に行きたいですが、なかなか行けませんね。
どうしますか。
旅行のビデオを見ます。
旅行に行ったつもりで、ガイドブックを見ますね。
旅行に行ったつもりで、旅行のビデオを見て楽しみますね。
他にも「つもりで」は、こんな使い方ができます。
旅行には5万円かかります。
旅行には行けないので、その5万円を貯金します。
旅行に行ったつもりで、5万円を貯金します。
ダイエットのつもりで、昼ご飯を食べませんでした。
いつもは500円のコーヒーを飲みますが、今日は500円の小説を買いました。
コーヒーを飲んだつもりで、500円の小説を買いました。
どんな気持ちで話しますか。
政治家になったつもりで話します。
特別な使い方で、
「緊張するが死んだつもりで、大勢の人の前で発表します」という言い方もあります。
「死んだつもり」は「強い決心」を表します。
親になったつもりで、子供の世話をします。
犬になったつもりで、犬と接します。
先生になったつもりで、教えます。
日本人になったつもりで、教えます。
旅行に行ったつもりで、ガイドブックを見ますね。
旅行に行ったつもりで、旅行のビデオを見て楽しみますね。
旅行に行ったつもりで、5万円を貯金します。
ダイエットのつもりで、昼ご飯を食べませんでした。
コーヒーを飲んだつもりで、500円の小説を買いました。
スターになったつもりで話します。
政治家になったつもりで話します。
死んだつもりで、大勢の人の前で発表します。
練習
① ( )つもりで、カラオケで歌った。
② ( )つもりで、1から学びます。
③ いつまでも若いつもりで無理をすると、( )。
④ 冗談のつもりで言ったのに、( )。
⑤ ( )は、子供になったつもりで考えたほうがいい。
⑥ 普段の練習も( )のつもりで、真剣に取り組んだほうがいい。
⑦ ( )つもりで、そのお金を貯金した。
⑧ ( )つもりで、駅まで歩いている。
⑨ ( )つもりで、友達にお金を貸した。
⑩ 死んだつもりで、( )。