【 ~だに / ~だに~ない】 JLPT N1の文法の解説と教え方
資料に挿入するデータが準備できていない…
データを抜きにしては、資料が完成しないなぁ。
今度の資料は会議で配るのよね。
偉い人もたくさん来る会議よ…
ああ、想像するだに恐ろしいわ…
あの怖そうな顔を見るだに、緊張するな…
「考えるだに恐ろしい」のように「直接しなくても~だけで十分~」という意味で使う場合と、
「想像だにしなかった」のように否定の文と一緒に使って、
「~さえしない」「全く~しない」という意味で使われる場合があります。
使われる言葉は限定され、
「微動」「想像」「予想」「夢」「一顧」「聞く」「見る」などと共に使います。
~だに / ~だに~ない
(オンライン会議をしている様子の絵を貼る)
今では無料のプラットフォームもありますね。
昔はどうでしたか。
みんなで集まってしていました。
テレビ電話がありましたが、お金がかかりました。
私も昔は会議室で会議をするのが当たり前だと思っていました。
テレビ電話が開発された時も、通信速度が遅いし、お金もかかるので普及するとは全然思いませんでした。
あの時は遠くの人と無料でテレビ電話ができるなんて、想像だにしませんでした。
(携帯電話で話している若者の絵を貼る)
皆さんの周りで持っていない人がいますか?
私の友達もみんな持っています。
(昔の携帯電話の写真を見せる)
とても重かったです。
本当に一部の人だけが使いました。
あの時、私が携帯電話が軽くて安い物になって、普及するとは全く予想しませんでした。
携帯電話が普及するなんて、予想だにしませんでした。
(VRゴーグルをかけてゲームをしている人の絵を貼る)
(パックマンやスーパーマリオのゲームの写真を貼る)
子供の時はこれでよく遊びました。本当に楽しかったです。
でも、今はすごいですね。3Dのゲームが出るなんて…
3Dのゲームが開発されるなんて、夢にだに思いませんでした。
「~だに~ない」は「全然、全く~ない」という意味で使います。
(草食動物の近くに肉食動物がいる写真を貼る)
ライオンが近くにいますね。
動いたら見つかりそうですね。
ですから、全然動きませんね。
草食動物は肉祖h駆動物が近くにいるので、その場所から微動だにしません。
「微動」は「少し動く」ことです。
「微動だにしない」は「全然動かない」になります。
(環境破壊の様子を表した写真を貼る)
川や森なども少なくなっています。
ここでも、ホテルの建設のために木を切るようです。
あの美しい自然がなくなるなんて、想像だけで悲しい気持ちになりますね。
あの美しい自然がなくなるなんて、想像だに悲しい気持ちになります。
「~だに」は「直接しなくても、~だけで十分~」と言いたいときに使います。
(子供が遊園地の乗り物を指さして、父親の手を引いている絵を貼る)
私は遊園地の乗り物が怖いです。
でも、子供と一緒に乗らなければなりません。
遊園地に行くことを考えるだけで、気が重くなります。
どう言いましょか?
(お化け屋敷の絵を貼る)
私はお化け屋敷が嫌いです。
でも、子供が入りたいと言ったら、一緒に入らなければなりません。
昔、お化け屋敷に入って、とても怖かったので、それ以来お化け屋敷には入っていません。
思い出すだけで、体が震えます。
(ジェットコースターの絵を貼る)
この遊園地にもジェットコースターがあります。
ここのジェットコースターはとても怖そうです。
このジェットコースターに乗ることを想像すると…
本当に恐ろしいです。
遠くの人と無料でテレビ電話ができるなんて、想像だにしなかった。
携帯電話が普及するなんて、予想だにしなかった。
3Dのゲームが開発されるなんて、夢にだに思わなかった。
草食動物はその場所から微動だにしなかった。
あの美しい自然がなくなるなんて、想像だに悲しい気持ちになる。
週末に子供と遊園地に行くことを考えるだに気が重くなる。
昔に入ったお化け屋敷のことは、思い出すだに体が震える。
このジェットコースターに乗ることを想像するだに恐ろしい。
練習
① ( )なんて、全く予想だにしなかった事態だ。
② ( )ても、犯人は微動だにしなかった。
③ ( )など、想像だにしなかった。
④ ( )ことを、聞くだに悲しい気もちになる。
⑤ 自分ではいい案だと思っていたが、( )。
⑥ 宝くじで1億円が当たるだなんて、( )思わなかった。
⑦ ( )なんて、想像するだに恐ろしい。
⑧ ( )、考えるだに気が重くなる。