【 ~そばから 】 JLPT N1の文法の解説と教え方
片付けたそばから汚れるんだよなぁ…
食器も洗ったそばから、すぐに使うから…
きりがないわね。
ごみ箱もきれいにしたそばから、ごみが溜まっているわね…
これは「~のあとに、すぐに~が起きる」と言いたいときに使う表現です。
「同じことが繰り返される」様子を述べたり、
「~したのに努力が無駄になった」という気持ちを表します。
「覚えたそばから、すぐ忘れる」のように使います。
話者の不満や残念な気持ちを表し、後件には良くないことが入ることが多いです。
~そばから
(ミスをして注意されている会社員の絵を貼る)
上司が注意しても、すぐに同じミスを繰り返します。
あの社員は注したそばから、同じミスをします。
(若い社員に質問されてあきれた顔で答えている上司の絵を貼る)
あの社員はすぐに教えたことを忘れます。
仕事のやり方を教えてもらっても、次にやるときには忘れています。
彼は教えてもらったそばから、忘れてしまって同じ質問をします。
(仕事の書類が溜まっている社員の絵を貼る)
ですから、仕事を終わらせても、すぐに上司に新しい仕事を頼まれます。
彼は仕事を終わらせたそばから、上司に新しい仕事を頼まれます。
「~そばから」は「~をした後に、すぐに~が起きる事」「同じことが繰り返すこと」を表します。
(勉強ができない学生の絵を貼る)
あまり使わない単語が多いですから、すぐに忘れてしまいますね。
いつも単語を覚えます。でもいつもすぐに忘れますね。
どう言いますか。
学校は試験が多いですね。
先週試験が終わりましたが、
試験が終わったあとに、私はすぐに次の試験の話をしましたね。
みなさんは嫌になりますね。
Aさんはいつも新しい言葉を覚えたら、すぐに上手に使うことができますね。
(テレビショッピングの絵を貼る)
私は以前テレビショッピングの会社でアルバイトをしたことがあります。
(コールセンターで電話がたくさんかかってきている様子の絵を貼る)
とても忙しかったです。
注文を受けて受話器を置くと、すぐに次の電話がかかってきます。
日本人はテレビショッピングが好きですね。
いつもテレビで新しい商品を紹介します。するとその商品はその日に売れ切れてしまいます。
今の商品を売り終えたら、すぐに次の商品をどう売るかを考え始めています。
あの社員は注意したそばから、同じミスをします。
彼は教えてもらったそばから、忘れてしまって同じ質問をします。
仕事を終わらせたそばから、上司に新しい仕事を頼まれます。
単語を覚えたそばから、忘れてしまいます。
試験が終わったそばから、次の試験の話をされます。
彼は新しい言葉を覚えたそばから、上手に使えます。
受話器を置くそばから、また次の電話がかかってくる。
新しい商品を紹介するそばから、売り切れてしまう。
今の商品を売り終えたそばから、次の商品をどう売るかを考え始めている。
練習
① 雪の多い地方では、( )そばから( )。
② 喧嘩をするなと叱ったそばから( )。
③ 妻はいつも給料が入ったそばから( )。
④ 部屋を掃除したそばから( )。
⑤ わんこそばは食べたそばから、( )。
⑥ ( )そばから、忘れてしまう。
⑦ ( )そばから、同じ質問をする。
⑧ ( )そばから、飲み干してしまう。
⑨ ( )そばから、客のお皿に盛られていく。
⑩ ( )そばから、段ボールに詰めていく。