【 ～にして 】 JLPT N1の文法の解説と教え方
新人君
どうしよう。
レポートに挿入するデータが準備できていない…
データを抜きにしては、レポートが完成しないなぁ。
レポートに挿入するデータが準備できていない…
データを抜きにしては、レポートが完成しないなぁ。
何をそんなに慌てているの？
昼休みぐらい休んだら？
食事を抜きにしては、いい仕事なんかできないんだから。
昼休みぐらい休んだら？
食事を抜きにしては、いい仕事なんかできないんだから。
先輩さん
中堅さん
まあ、次の勉強会は、あなたの発表抜きでは進行できないから
焦るのも理解できるけど…
まだ時間はあるから食事に行かない？
焦るのも理解できるけど…
まだ時間はあるから食事に行かない？
そうだぞ！！
さあ、みんなで食事に行こう！！
昼のメニューなんだが、多数決で意見が二つに割れていて、
君の意見抜きでは何を食べるかも決まらないんだ。
さあ、みんなで食事に行こう！！
昼のメニューなんだが、多数決で意見が二つに割れていて、
君の意見抜きでは何を食べるかも決まらないんだ。
ベテランさん
今回は「～にして」という表現について学習していきます。
これはの表現は「２面性がある」と言いたいときに使い、
「歌手にして、作家でもある」
というように身分を表して並列で使う用法と、
「彼の字は大胆にして、繊細である」
というように逆説的に使う用法があります。
硬い表現なので書き言葉としてよく使われます。
これはの表現は「２面性がある」と言いたいときに使い、
「歌手にして、作家でもある」
というように身分を表して並列で使う用法と、
「彼の字は大胆にして、繊細である」
というように逆説的に使う用法があります。
硬い表現なので書き言葉としてよく使われます。
～にして
（社長の椅子に座って働いている人の絵、同じ人物がテレビで経済について話している絵を貼る）
教師
彼は会社の経営者をしています。
彼は経済の研究をしていたことがあり、
経済についてとても詳しいので、
自分の会社を上手に成功させました。
ときどきテレビにも経済の評論家として出演しています。
彼は経営者にして経済評論家でもあります。
彼は経済の研究をしていたことがあり、
経済についてとても詳しいので、
自分の会社を上手に成功させました。
ときどきテレビにも経済の評論家として出演しています。
彼は経営者にして経済評論家でもあります。
（部長の椅子に座っている人の絵を貼る。同じ人物がパソコンで投資活動をしている絵を貼る）
教師
この人はある企業で部長として働いています。
会社へ行く前、昼休み、仕事が終わったあとは投資活動に時間を使っています。
彼はある企業の部長にして投資家でもあります。
会社へ行く前、昼休み、仕事が終わったあとは投資活動に時間を使っています。
彼はある企業の部長にして投資家でもあります。
（事務所で働いている会社員の絵を貼る）
教師
彼はこの会社で事務員として働いています。
彼は休みの日や仕事が終わってから、いつもゲームをします。
そしてゲームをしている動画をユーチューブにアップロードしています。
彼はサラリーマンにしてユーチューバーでもあります。
「～にして」は「２つの面がある」ときに使います。
身分などについていうときに「～でもある」と一緒によく使いますよ。
それから、「２つの反対の要素が混ざっている」ときにも使えますよ。
今度はこちらの使い方を練習します。
彼は休みの日や仕事が終わってから、いつもゲームをします。
そしてゲームをしている動画をユーチューブにアップロードしています。
彼はサラリーマンにしてユーチューバーでもあります。
「～にして」は「２つの面がある」ときに使います。
身分などについていうときに「～でもある」と一緒によく使いますよ。
それから、「２つの反対の要素が混ざっている」ときにも使えますよ。
今度はこちらの使い方を練習します。
（風景が描かれたたくさんの絵画作品を見せる）
教師
これらはある有名な画家が書いたものです。
どうですか？
どうですか？
うーん、よくわかりませんが、
とてもたくさん色があって綺麗です。
私はとても勢いがあると思います。
迫力があります。
とてもたくさん色があって綺麗です。
私はとても勢いがあると思います。
迫力があります。
学生さん
教師
そうでうか。
私も絵画についてはあまり詳しくないんですが、
絵画の評論家の話では、
この画家の筆遣いは、大胆でもあるし、反対に繊細でもあるそうです。
「～にして」を使って接続できます。
私も絵画についてはあまり詳しくないんですが、
絵画の評論家の話では、
この画家の筆遣いは、大胆でもあるし、反対に繊細でもあるそうです。
「～にして」を使って接続できます。
この画家の筆遣いは大胆にして繊細でもあります。
学生さん
（画家が絵を描いている絵と、同一人物が医者として働いている絵を貼る）
教師
彼の絵はすばらしいですが、彼の本当の仕事は医師です。
「～にして」を使ってどう言いますか？
「～にして」を使ってどう言いますか？
彼は医師にして画家でもありました。
学生さん
教師
はい、そうですね。
これは「２つの面」があるときの使い方ですね。
これは「２つの面」があるときの使い方ですね。
（女の人が描かれた絵を見せる）
教師
これも彼の作品です。
最初に見た作品は全部風景画でしたね。
この作品は彼の奥さんがなくなったときに描かれました。
これは彼が一番最初に人物を描いた絵です。
そして、人物の絵はこれしかないので、
これが最後の人物を描いた絵です。
どう言いますか？
最初に見た作品は全部風景画でしたね。
この作品は彼の奥さんがなくなったときに描かれました。
これは彼が一番最初に人物を描いた絵です。
そして、人物の絵はこれしかないので、
これが最後の人物を描いた絵です。
どう言いますか？
彼が人物画を描いたのは、これが最初にして最後でした。
学生さん
教師
はい、そうですね。
板書
彼は経営者にして経済評論家でもある。
彼はある企業の部長にして投資家でもある。
彼はサラリーマンにしてユーチューバーでもあります。
この画家の筆遣いは大胆にして繊細でもあります。
彼は医師にして画家でもあった。
彼が人物画を描いたのは、あれが最初にして最後だった。
練習
① 彼女は（ ）にして（ ）でもある。
② 彼の作品はどれも（ ）にして（ ）という特徴がある。
③ 彼の話し方は（ ）にして（ ）なので人気がある。
④ （ ）のは最初にして最後だった。
⑤ （ ）だが、実に単純にして難解である。
⑥ この価格にしてこの味、きっと（ ）売れるに違いない。
⑦ あの人は成績優秀にしてスポーツ万能、（ ）。
⑧ あの音楽は壮大にして繊細で、（ ）。