【 ~をよそに 】 JLPT N1の文法の解説と教え方
始まる前に今日の資料をコピーしないと。
それとトイレにも行っておこうかしら。
時間になるのを待つわ…
これは、「周囲の人の心配をよそに」のように「~を気にしないで」「~を無視して」、
「景気の低迷をよそに」のように「~に影響されずに」、「~に関係なく」、
という意味で使われます。
自分のことについて述べるときには使いません。
この文型も一緒に使われる言葉は限定されるので覚えてしましましょう。
~をよそに
(家族の写真を貼る)
(弟を指さす)
日本では大学4年生になるとみんな会社に入るための就職活動を始めます。
私の親も弟がしっかりと仕事を見つけて自立することを期待しています。
親は期待していますが、弟はその期待を無視して毎日ゲームばかりしています。
親の期待をよそに、弟は就活を始めないで毎日ゲームばかりしています。
(姉を指さす)
最近、姉に彼ができました。
今、姉は彼と一緒にアパートで生活を始めました。
親は心配していますが、姉は同棲生活を始めました。
親の心配をよそに、姉は彼との同棲生活を始めました。
(父を指さす)
父の趣味は山登りです。
父が登山に出掛けるとき、母は危ないのでいつも引きとめます。
でも、母が引きとめるのをよそに、毎週父は一人で登山に出掛けます。
「~よそに」は「~を気にしないで」「~を無視して」「~に関係なく」という意味で使いますよ。
(大学生の絵を貼る)
この人はA君です。
A君は他の友達とはいつも少し違いました。
(レポートを黙々と書いている学生の絵を貼る)
私も他の友達もレポートの作成で忙しいです。でも、A君は毎日遊んでいます。
就職活動の時期になりました。
私の友人たちは就職活動をしています。でも、A君は海外へ一人旅に出かけました。
A君が全然就職活動をしませんから、友達や先生、A君の両親は心配していました。
でも、実はA君は一人旅に出た時に海外での仕事を探していました。
そして、きちんと海外で仕事先を見つけました。
親の期待をよそに、弟は就活を始めないで毎日ゲームばかりしている。
親の心配をよそに、姉は彼との同棲生活を始めた。
母が引きとめるのをよそに、毎週父は一人で登山に出掛ける。
他の友達がレポート作成で忙しいのをよそに、A君は毎日遊んでばかりいる。
友人たちが就活をしているのをよそに、A君は海外へ一人旅に出た。
周囲の心配をよそに、A君は海外で就職先を見つけた。
練習
① 教師が何度も注意するのをよそに、学生は( )。
② 両親の心配をよそに、兄は( )。
③ 友達が大事な相談をしているのをよそに、彼は( )。
④ 近隣の住民の不満をよそに、( )。
⑤ 不景気で他の企業の業績が悪いのをよそに、( )。
⑥ ( )よそに、兄は真面目に勉強している。
⑦ ( )よそに、弟は危険な仕事を続けている。
⑧ ( )よそに、順調に売り上げを伸ばした。
⑨ ( )よそに、おばさんたちは大声でおしゃべりしている。
⑩ ( )よそに、リゾート開発がスタートした。