【 ~に至っては 】 JLPT N1の文法の解説と教え方
仕事が溜まっているなぁ。
クラスの準備も半分ぐらいしかしていないし、
試験の作成に至っては全然手を付けていない…
クラス平均点はが60点ぐらいだったわね。Aさんに至っては一つも答えを書いていなかったわよ。
ある程度は学生のレベルに合わせて作成するのよ。
みんなクラスの時間に退屈そうな顔をしているぞ!
Aさんに至っては熟睡してるぞ!!
この表現は比較をするときに使われます。
「まず何か比較する例を取り上げて、~の場合はさらに~だ」形で使われます。
基本的に何か悪いことに対して使われます。
「Aも悪いが、Bはさらに悪い/Bは特に悪い」と言いたいときに使います。
~に至っては
(選挙に行く人の割合の統計を見せる)
日本では選挙に行く人の割合が低いです。
この統計を見てください。
60代の人でも70%しか選挙に行きません。
40代だと半分の人が選挙に行きません。
そして、20代の人はとても少なくて30%ぐらいしか選挙に行きません。
日本では選挙に行く人の割合が低く、60代は70%、40台が50%、20台に至っては30%ぐらいです。
(日本の自給率のグラフを見せる)
例えば肉は45%を海外から輸入しています。
野菜は79%が海外からの輸入です。
そして、小麦は88%を海外からの輸入に頼っています。
日本では肉の45%、野菜の79%、小麦に至っては88%を海外から輸入しています。
(新聞の購読者数のデータを見せる)
このデータを見てください。
60代では50%の人しか新聞を読みません。
20代の人は25%の人しか新聞を読んでいませんね。
新聞を読む人が減った。60代でも50%、20代に至っては25%の人しか新聞を読んでいません。
「~に至っては」は、「~の場合は、さらに~で…」と比較するときに使いますよ。
(退屈そうなクラスの風景の絵を貼る)
学生はあの先生にのクラスに興味がありません。
Aさんは先生の名前も知りません。
先生に興味がないのもひどいですが、名前を知らないのはもっとひどいですね。
「~に至っては」が使えますね。
今日もA先生のクラスです。
みんなやる気がありません。Bさんはノートを出していませんね。
今日は試験の日です。
A先生の試験は難しいです。
みんな試験の点数が悪かったです。Cさんの場合、解答用紙に何も書いていません。
(家族が集まっている絵を貼る)
私の家族はみんな野菜が嫌いです。父はフライドポテトも食べられませんよ。
私の家族は外に出るのが嫌いなんです。姉は近くのコンビニへ行くのも面倒くさいといっています。
私の家族はみんなケータイが好きです。母朝から晩まで一日中ケータイを触っているんです。
日本では選挙に行く人の割合が低く、60代は70%、40台が50%、20台に至っては30%ぐらいだ。
日本では肉の45%、野菜の21%、小麦に至っては88%を海外から輸入している。
新聞を読む人が減った。60代でも50%、20台に至っては25%の人しか新聞を読んでいない。
学生はあの先生にのクラスに興味がない、Aさんに至っては先生の名前も知らない。
あの先生のクラスがある日は、みんなやる気がない。Bさんに至ってはノートも出していない。
みんな試験の点数が悪かった。Cさんに至っては解答用紙に何も書いていない。
私の家族は野菜が嫌いだ。父に至ってはフライドポテトも食べられない。
私の家族はみんな外に出るのが嫌いだ。姉に至っては近くのコンビニにも行きたがらない。
私の家族はみんなケータイが好きだ。母に至っては一日中ケータイを触っている。
練習
① この学校はやる気のない学生が多い、A君に至っては( )。
② 私の家族は外食が嫌いだ。父に至っては( )。
③ 私はスポーツについて詳しくない。野球に至っては( )。
④ 不景気で新入社員の募集が少なくなった。A社に至っては( )。
⑤ 最近、日本では高齢化社会が進んできた。農村部に至っては( )。
⑥ ( )。Aさんに至ってはカタカナさえ書けない。
⑦ 今回の試験はAさんが60点、Bさんが50点、Cさんに至っては( )。
⑧ ( )だ。姉に至っては東京へ行ったこともない。
⑨ ( )。A君に至っては先生の名前さえ知らない。
⑩ ( )。この前の月曜日に至っては客が一人も来なかった。