中級を学ぼう中期の教え方(~つつ) JLPT N2の文法の解説と教え方
可哀そうとは思いつつ、辛口に言うわよ。
時間配分を考えつつ進めているのはわかるけど…
汗を拭きつつ文型の説明をするのは、見ていて…
うーん、何というか自信がなそうだな!
学生に視線を配りつ授業を勧めるといいわね。
「~つつ」はやや硬い表現で、二つの使い方があります。
一つ目は逆説の表現である「~けれども」と同じ使い方です。「~つつも」でもいいです。
「悪いと思いつつも~」「明日は試験だと知りつつ~」など、
話者の心理と行動が違うときに使います。
前件・後件の主語は同じになり、話者の後悔や我慢できずにしてしまったことを述べます。
二つ目は「2つのことを同時に行う」という意味の使い方です。
硬い表現なので使える言葉はやや限定的です。
~つつ(同時に)
バスや電車の時間を調べます。
ガイドブックを見ながら、旅行を計画しますね。
バスや電車の時間を確認しながら、旅行のスケジュールを組みますね。
二つのことを一緒にするときに「~ながら」を使いましたね。
今日は他の言い方を勉強します。
ガイドブックを見つつ、旅行の計画をします。
バスや電車の時間を確認しつつ、旅行のスケジュールを組む。
です。「~つつ」も「ながら」と同じ使い方ができます。
でも、硬い言い方です。
(山や海の絵を貼る)
自然が偉大だと感じます。
人間は小さいと感じます。
海を眺めつつ、人生について考えますね。
山に登りつつ、自然の偉大さを感じますね。
山から町を眺めつつ、人間の小ささを感じますね。
みなさんは、会社で働きつつ何をしますか。
仕事をしつつ、インターネットでビジネスもします。
会社で働きつつ、夜はアルバイトをします。
ガイドブックを見つつ、旅行の計画をします。
バスや電車の時間を確認しつつ、旅行のスケジュールを組む。
海を眺めつつ、人生について考える。
山に登りつつ、自然の偉大さを感じた。
山から町を眺めつつ、人間の小ささを感じた。
会社で働きつつ、資格の勉強をします。
仕事をしつつ、インターネットでビジネスもします。
会社で働きつつ、夜はアルバイトをします。
~つつ / ~つつも(逆説)
(親の財布から申し訳なさそうにお金をとっている子供の絵を貼る)
この子供はどんな気持ちでお金をとっていますか。
申し訳ないと思いつつお金をとっています。
悪いことだと知りつつお金を盗みました。
「~つつ」にはもう一つ意味があります。
「~けれども」と同じように使います。言う、知る、気持ちを表す言葉と一緒に使います。
(ダイエットしている人の絵を貼る)
どんなことが難しいですか。
すぐに運動を止めてしまいます。
カロリーの高い食べものを食べてしまいます。
甘いものは太るとわかりつつも、つい食べてしまいますね。
運動をすれば痩せると知りつつも、続けることができませんね。
ダイエットをしていると言いつつも、カロリーをコントロールできませんね。
申し訳ないと思いつつもお金をとっています。
悪いことだと知りつつお金を盗みました。
甘いものは太るとわかりつつも、つい食べてしまいますね。
運動をすれば痩せると知りつつ、続けることができませんね。
ダイエットをしていると言いつつも、カロリーをコントロールできませんね。
練習
① その選手は足にけがをしつつ、( )。
②( )、彼女に手紙を書いた。
③ 複雑な内容だったので、( )つつ、話を聞いた。
④ 初めて行く場所なので( )つつ、車を運転した。
⑤ この町は古い建物を残しつつ、( )。
⑥ 申し訳ないと思いつつ( )。
⑦ 悪いことだと思いつつ( )。
⑧( )つつ、ついゲームをしてしまう。
⑨( )つつ、なかなか始められない。
⑩( )つつ、やめることができない。