【 ~ところ(を)】 JLPT N1の文法の解説と教え方
この教案を見ていただきたいんですが。
明日でいい?
これは、「お忙しいところ(を)~」のように使い、
感謝やお詫び、依頼などをするときの前置きとして使われます。
使われる言葉は限定的で、
「お忙しい、お急ぎ、ご多忙、お休み」などの言葉と一緒に使われます。
~ところ(を)
(フォーマルなパーティーの絵を貼る)
参加者はみんなきれいなスーツやドレスを着ていますね。
たぶん、偉い人やお金持ちの人が集まっているんですね。
司会者の人が挨拶をするようですね。
「本日は雨でお足元の悪いところを、参加していただきありがとうございます。」
ああ、挨拶もフォーマルですね。
「今日は雨で歩きにくい状況なのに、参加してくれてありがとう」という意味ですね。
「ところ」は「~という状況なのに」という意味ですね。
「忙しいのに時間を作ってくれて本当にありがとう」はどう言いますか。
「忙しい」は「ご多忙」、「時間を作って」は「時間を割いて」、「本当に」は「誠に」を使いますよ。
(パーティーを楽しんでいる人々の絵を貼る)
でも、そろそろパーティーも終わりの時間のようです。
司会者の人は何と言いますか。
「終わります」は「お開きとさせていただきます」を使ってください。
(会社で上司にレポートを提出している絵を貼る)
上司は他の仕事で忙しそうですね。
何と言ってレポートを見てもらいましょうか?
(家でくつろいでテレビを見ている人の絵を貼る)
会社は休みですね。
でも、仕事で問題が起きて、聞きたいことがあるので上司に連絡しなければなりません。
休みですから、丁寧に謝らなければなりませんね。
どう言いましょうか?
「聞きたい」は「伺いたい」のほうがいいですね。
(疲れている様子の上司の絵を貼る)
昨日の夜遅くに帰ってきたようです。
でも午後の会議に出席してもらわなければなりません。
どうやってお願いしますか?
本日は雨でお足元の悪いところ、参加していただきありがとうございます。
ご多忙のところを時間を割いていただいて、誠にありがとうございます。
お楽しみのところを申し訳ありません。そろそろお開きとさせていただきます。
お忙しいところをすみませんが、このレポートを見ていただけませんか。
お休みのところ、申し訳ないのですが、伺いたいことがあってお電話いたしました。
お疲れのところを申し訳ないのですが、午後の会議に出席していただけませんか。
練習
① お休みのところを申し訳ありませんが、( )。
② 遠いところ、わざわざ( )。
③ こちらから伺うべきところ、( )。
④ 作業しているところをすみませんが、( )。
⑤ ( )ところを、わざわざ来てくださってありがとう。
⑥ ( )ところ、すみませんがアンケートに答えてください。
⑦ ( )ところ、お電話をして申し訳ありません。
⑧ ( )ところ、ご来店いただき誠にありがとうございます。