学生にお勧めの文法対策の教科書について聞かれたんですが…
どうすればいいでしょうか?
色々な本があるわね。それにそれぞれに特徴があるわね。
学生の好みに合う合わないもあるし…
対策の本は本当に種類も多いから全部は比較できないし…
我々の手元にある教科書を比較してみよう!!
「新完全マスター」「スピードマスター」「日本語総まとめ」「TRY」かしらね。
この一冊のみですね。
他の教科書と組み合わせることもできるわね。
まあ、とりあえず順番にチェックしましょう。
新完全マスター(文法)
この本の主な構成は…
1、問題の紹介
JLPTの文法問題の出題形式の説明ね…
2、実力養成編 第1部(文の文法1)
各文法の説明と練習問題ね。出題形式の一つ、文の中の( )に入る文法を選ぶ問題の練習よ。
3、実力養成編 第2部(文の文法2)
並べ替えの問題の練習よ。あの★に入る番号を選ぶ問題よ。
4、実力養成編 第3部(文章の文法)
文章の中の空欄に入るものを選ぶ問題ね。接続詞を選ぶ問題が多いわね。
5、模擬試験1回目
模擬試験2回目
索引
解答(別冊)
以上よ。
スピードマスター(文法)
この本の主な構成は…
1、復習ドリル
今までに学習したN3やN4の文法の確認ね。180問もあるわ…
2、基本文型の整理
各文法の説明と練習問題ね。出題形式の一つ、文の中の( )に入る文法を選ぶ問題の練習よ。
3、UNIT1~4
文法の説明と練習問題ね。
4、実戦練習①
JLPTの出題形式の実戦練習ね。
5、UNIT5~8
文法の説明と練習問題ね。
6、実戦練習②
JLPTの出題形式の実戦練習ね。
7、第1回 模擬試験
第2回 模擬試験
第3回 模擬試験
索引
解答・例文の訳(別冊)
以上ね。
日本語総まとめ(文法)
この本の主な構成は…
第1週~第8週
きちんと進めていけば8週間で内容が学習できるように構成されているわね。
それぞれの週は1日目~7日目まであるわ。
毎日休まずに学習するようになっているのね。
各週は「1日目~6日目までが文法の説明と練習」になっているわよ…
7日目には1日目から6日目で学習した文法をJLPTの出題形式の実戦問題で復習するのね…
索引
解答・解説
以上ね。
TRY(文法から伸ばす日本語)
各教科書を表にして比較
その方がわかりやすいかもしれないから…
文法の数の比較ができるように今回は「N2」の文法を使って比較するわね。
結構、差があるわね?
同じ意味の文型、似ている意味の文型を他の文型ところで、
補足として取り扱っているから数に入っていないのね。
それでも新完全マスターは多いけど…
新完全マスター | スピードマスター | 日本語総まとめ | TRY | |
文型の数 | 211個 | 128個 | 191個 | 139個 |
練習問題 | 第1部(計26課) 各文法ごとに練習問題(3~5問) 各課の最後にまとめの問題(5問) 5課終わるごとに総まとめの問題(15問) 文法形式の整理の練習(7項目) 各項目ごとの練習問題(15問前後) 第2部 並べ替え(計3課) 練習問題(13問) 出題形式の問題(36問) 第3部 文章中の文法(12課) 練習問題(各課ごとに20問前後) JLPT出題形式の問題(各課の最後に1問) 模擬試験(2回分) |
UNITの最初にチャレンジ問題 文章中の文法の出題形式 各UNIT最後に問題 練習問題(13問) 2UNITに1回まとめ問題 練習問題(32問) 模擬試験(3回分) |
1日目~6日目のそれぞれに練習問題 |
各文法ごとに練習問題 練習問題4、5問 各課の最後にまとめ問題 文の文法(8問) 並び替え(3、4問) 文章の文法 読解(1問) リスニング(3~5問) ※課によって 出題される問題、出題数が違います |
「新完全マスター」がしっかり学習できそうでいいですね。
模擬試験もあるわね。
さらに「スリーエーネットワーク」のサイトに登録すると文法の中国語・韓国語訳や
文法の練習のためのアプリが使えるようになるわ…
だから、細かい文法の違いが説明できるように準備が必要よ…
本に載っている説明だけじゃ理解できない物も結構あるから…
模擬試験が多いし、各課の文法の復習もしっかりできそうだな!!
文法の説明も教科書内に訳が一緒に記載されていて安心だし、使いやすと思うわ。
日本語総まとめは模擬試験がないけど7日目はJLPTの出題形式と同じだから、
これが模擬試験のようなものね。
そう考えると、模擬試験が8回分できるのよ。
全部で14課あるから…
十分な練習ができるわね。それにリスニングもあるし…
しっかりと学習できると考えていいんですね!!
好みに合わせて選べばいい!!
ということかな?
これ単体だけだとカバーできないかもしれないわね…
試験までかなり時間がある学習者向けね!
「スピードマスター」「日本語総まとめ」がよさそうですね。
教科書内に訳も付いているし。
よく比較して使いやすい物を選ぶのがいいわ!!