
今度のクラスの教材はおろか教案すらできていない。
先週試験が終わったばかりだから、学生たちもたるんでいるわね。


今日もノートはおろか、ペンも持ってこない学生がいたわ…
この前の試験は解答はおろか名前すら書いていなかったぞ。

これは、「Aはおろか、Bも~ない」の形で使われます。
「AはもちろんBも~ない」と言いたいときに使い、
後半の文は否定の形になり、よくないことが入ります。
また「すら、さえ、までも」のような程度がすごいことを表す言葉をよく使います。
~はおろか
(だらだらしている中年の会社員の絵を貼る)

この会社で10年働いています。
先月、部長に新しい商品の案を考えるように言われました。
でも、Aさんはずっと考えていますが、全然商品のデザインが思いつきません。
デザインだけじゃありません。名前も思いつきません。
長い時間考えているのに、商品のデザインはおろか名前すら思いつきません。
(飲み会をしている会社員の絵を貼る)

部長がAさんに飲み会の準備が終わったかどうか確認しました。
Aさんは1週間も時間があったのに、出席者の確認をしていません。
それだけじゃなくて、お店の予約すらしていません。
1週間も時間があったのに、出席者の確認はおろかお店の予約もしていません。
(コピー機が使えなくて困っている社員の絵を貼る)
機械だけではありません。コピー機の使い方すら知りません。
10年も働いているのに、機械の操作はおろかコピーの仕方も知りません。
「~はおろか」は「~はもちろん~も~ない」というときに使います。よくないことを言うときに使います。

(学校のクラスに暗そうな学生がいる絵を貼る)

このクラスには一人暗い学生がいます。
その人は全然会話に参加しません。うーん、会話だけじゃありません。
私は3年間同じクラスで勉強していますが、声すら聞いたことがありません。

(夫婦の絵を貼る)

私たちは親の紹介で結婚しました。
二人とも仕事が忙しくてあまり一緒に過ごす時間がありません。
来週は主人の誕生日です。
主人にプレゼントを買いたいですが、何をあげたら喜ぶのかわかりません。
私は主人の趣味がわかりませんから。
プレゼントの代わりに食事をすることにしました。
困ったことに、主人の好きな食べ物もわかりません。


主人は仕事が忙しくて家庭のことをあまり手伝ってくれません。
今度、子供の学校で授業参観があります。
主人も休みなので、一緒に行くことにしました。
主人が子供の担任の先生の名前を知らないと言ったのでびっくりしました。
でも、もっとびっくりしたのは子供が通っている学校の名前も知らなかったことです。

長い時間考えているのに、商品のデザインはおろか名前すら考えていない。
1週間もあったのに、出席者の確認はおろかお店の予約もしていない。
10年も働いているのに、機械の操作はおろかコピーの仕方も知らない。
3年も同じクラスで勉強しているのに、会話はおろか声すら聞いたことがない。
結婚して長いのに、趣味はおろか好きな食べ物も知らない。
自分の子供の学校のことなのに、担任の先生のことはおろか学校の名前も知らない。
練習
① こんなに暑いのに( )はおろか( )さえ部屋にない。
② 最近この村には( )はおろか( )もいない。
③ 体が痛くて( )ことはおろか( )こともできない。
④ あんなに韓国語を勉強したのに( )はおろか( )も言えない。
⑤ お金がなくて( )はおろか( )も払えない。
⑥ ( )、お風呂はおろかシャワーさえない。
⑦ ( )、宿題はおろか授業さえ来ない。
⑧ ( )、洗濯はおろか料理すらできない。
⑨ ( )、名前はおろか顔すら覚えていない。
⑩ ( )、恋人はおろか友達すらいない。