新人君
新人君
この学生なんですが…
今度の試験の結果次第では、もう少しいい大学に入れそうですね。
彼の学力が上がるかどうかは、
担任であるあなたの指導の仕方次第ね。
先輩さん
先輩さん
中堅さん
中堅さん
担任の教師次第で、学生は良くも悪くもなるわね…
(脅し過ぎじゃないか…?)
ベテランさん
ベテランさん

今回は「~次第で」という表現について学習していきます。
これは、「状況や内容によって、何かが決まる」ということを表します。
「A次第でB」の場合には、「Aの内容によって、Bになる/Bにする可能性がある」という意味になります。
「BはA次第だ」「Aの内容で、Bが決定する/Bを決定する」という意味になります。
 

~次第

(旅行の日程表を貼る)

教師
教師
今度、校内のイベントで旅行へ行きます。
2つの内容で迷っています。
1つ目の旅行の内容は、
昼は遊園地に行ったり、有名な観光地に行きます。
有名なホテルでおいしい料理を食べたり、温泉に入ったりします。
参加したいですか。
はい、参加したいです。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですか。
2つ目の旅行の内容は、
昼はホテルの大きい部屋を借りて、日本語の集中クラスします。
夜は日本語で映画を見たり、日本語の小説を借りて読みます。
どうですか。参加したいですか。
うーん、あまり参加したくないです。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
旅行に参加するかどうかは、旅行の内容次第ですね。

(リゾートホテルと安っぽいホテルの写真を貼る)
教師
教師
どちらのホテルに泊まりますか。
このリゾートホテルは料理もおいしくて、サービスも最高です。
この小さいホテルは、特にサービスはありません。料理も普通です。
リゾートホテルに泊まりたいです。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
泊まるホテル次第で、旅行は最高にも最悪にもなりますね。

(バーベキューの絵を貼る)
教師
教師
バーベキューもする予定です。
晴れたらもちろんします。じゃ、雨でもしますか?
いいえ、雨だったらしません。。
学生さん
学生さん
教師
教師
はい、そうですね。
明日の旅行でBBQをするかどうかは、天候次第だ。

(会社の面接をしている絵を貼る)
教師
教師
会社で面接をしています。
給料の話をしています。
高い給料がもらえたら、働きますか。
はい、働きます。
学生さん
学生さん
教師
教師
他の会社より給料がずっと低いです。
働きたいですか?
いいえ、働きたくないです。
学生さん
学生さん
教師
教師
この会社で働くかどうかは、給料次第ですね。
教師
教師
面接の人が言いました。
あなたが頑張れば、給料が上がります。
頑張らなければ、給料は上がりません。
どう言いますか?
給料が上がるかどうかは、あなたの頑張り次第です。
学生さん
学生さん
教師
教師
あなたはこの会社で働くことにしました。
仕事が楽しいです。職場はとてもいい環境です。
もし、この環境じゃなかったら、仕事は楽しくないと思います。
仕事が楽しいかどうかは、職場の環境次第です。
学生さん
学生さん

(結婚相談所の絵を貼る)
教師
教師
そろそろ結婚を考えていますが、
周りに女性がいませんから、結婚相談所へ行きました。
結婚相談所では、写真を撮って、自分の年齢、年収、趣味などいろいろなステータスを入力します。
ステータスがいいと相手が見つかりやすいです。
でも…、ステータスがよくないと興味を持つ女性も少なくなります。
結婚相手が見つかるかどうかは、ステータス次第です。
学生さん
学生さん

(お見合いしている絵を貼る)
教師
教師
無事にお見合いをしてくれる女性が見つかりました。
このお見合いがうまくいけば結婚できるかもしれません。
失敗すると、結婚はまだ先になりそうです。
結婚できるかどうかは、このお見合いの結果次第です。
学生さん
学生さん

(結婚生活をしている夫婦の絵を貼る)
教師
教師
無事に結婚できました。
どうすれば、最高の結婚生活が遅れますか。
結婚生活はお互いへの理解次第で、素晴らしくも、最悪にもなります。
結婚がうまくいくかどうかは、運次第です。
結婚生活が楽しいかどうかは、二人で過ごす時間の多さ次第です。
学生さん
学生さん

板書

旅行に参加するかどうかは、旅行の内容次第だ。
泊まるホテル次第で、旅行は最高にも最悪にもなる。
明日の旅行でバーベキューをするかどうかは、天候次第だ。

この会社で働くかどうかは、給料次第だ。
給料が上がるかどうかは、あなたの頑張り次第です。
仕事が楽しいかどうかは、職場の環境次第だ。

結婚相手が見つかるかどうかは、あなたのステータス次第です。
結婚できるかどうかは、このお見合いの結果次第だ。
結婚生活はお互いへの理解次第で、素晴らしくも、最悪にもなる。

 

練習

① JLPTに合格するかどうかは、(             )次第だ。

② 今度の飲み会に参加するかどうかは、(           )次第ですね。

③ (           )は使い方次第で、人を傷つける恐れもある。

④ 言葉の使い方次第で、(                 )。

⑤ (          )かどうかは、あなたの行動次第です。

⑥ いい大学にはいれるかどうかは、(               )次第だ。

⑦ (             )次第では、人生も変えられるはずだ。

⑧ 工夫次第では、(                        )。

⑨ (             )次第では、中止になることもあります。

⑩ (             )かどうかは、彼女の気分次第です。

 

新人君
新人君
ふぅ、
会議室の机のアレンジが終わりました。
あら、若いだけあって、
力仕事は早いわね。
先輩さん
先輩さん
新人君
新人君
それから、プロジェクターやマイク、カメラの設定も終わりました。
中堅さん
中堅さん
いつも家でゲームをしているだけあって、
電気機器のセッティングも早いのね…
新人君
新人君
そんなに褒めないでくださいよ!!
さあ、次は何をすればいいですか!!
(付き合いが長いだけあって、
彼の扱いが上手だな。)
ベテランさん
ベテランさん

今回は「~だけあって」という表現について学習していきます。
これは、「~であるから、当然~」という意味で使われる表現です。
文末には「評価」をする言葉が入るので、意志や命令、未来を表す表現は入りません。
「~だけのことはあって」という言い方に置き換えることができます。
文の最後で使いたいときは「~だけある」「~だけのことはある」になります。
 

~だけあって

教師
教師
私の友達は学生のときから、ずっと一人暮らしをしています。
彼は料理が上手です。
どうしてだと思いますか?
一人暮らしが長いですから、料理をしなければなりません。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
彼はいつも自分で料理をするので、もちろん料理が上手になりますね。
彼は一人暮らしが長いだけあって、料理がとても上手です。
彼は大学生のときに2年ぐらい英語の留学していました。
彼は英語が話せますか?
はい、もちろん話せます。
英語の留学をしましたから。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
彼は海外留学していただけあって、英語が話せます。
彼はワインが好きです。
毎晩ワインを飲んでいます。
みなさん、彼はワインについて詳しいと思いますか?
はい、詳しいと思います。
毎晩飲んでいますから。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
彼は毎晩ワインを飲でいるだけあって、ワインについて詳しいです。
「~だけあって/~だけのことはあって」は「~だから、もちろん」という意味で使いますよ。

(高級そうな洋食のレストランの絵を貼る)
教師
教師
このレストランは有名です。雑誌やテレビでいつも紹介されています。
もちろん、平日でもお客さんが多いです。
この店は外国人が経営しています。内装もおしゃれですね。
日本人のセンスではちょっと無理かもしれませんね。
この店では多くの高級食材を扱っています。もちろん防犯がしっかりしています。
この店は有名なだけのことはあって、平日でも客が多いです。
この店は外国人が経営しているだけのことはあって、内装がおしゃれです。
この店は高い食材も扱っているだけのことはあって、防犯がしっかりしています。
学生さん
学生さん
教師
教師
はい、そうですね。
みなさん「~だけあって」を使って文を作ってください。
あの旅館は高いだけあって、料理がすばらしいです。
Aさんは、毎日日本のドラマを見ているだけあって、色々な言葉を知っています。
Bさんは、スポーツジムに通っているだけのことはあって、全然病気をしません。
学生さん
学生さん

板書

彼は一人暮らしが長いだけあって、料理がとても上手だ。
彼は海外留学していただけあって、英語が話せる。
彼は毎晩ワインを飲むだけあって、ワインについて詳しい。

この店は有名なだけのことはあって、平日でも客が多い。
この店は外国人が経営しているだけのことはあって、内装がおしゃれだ。
この店は高い食材も扱っているだけのことはあって、防犯がしっかりしている。

あの旅館は高いだけあって、料理がすばらしい。
毎日日本のドラマを見ているだけあって、色々な言葉を知っている。
スポーツジムに通っているだけのことはあって、全然病気をしない。

 

練習

① このシャツ、高いだけあって(                 )。

② 彼は本当に絵を描くのが上手だ。(       )だけのことはある。

③ (           )だけのことはあって、とても混雑している。

④ (           )だけのことはあって、有名人のお客さんも多い。

⑤ 雑誌で紹介されている美容室というだけあって、(           )。

⑥ (           )だけのことはあって、子供の世話をするのが上手だ。

⑦ 私の祖母は長く生きているだけあって、(                )。

⑧ 彼は(               )。電気屋で働いているだけのことはあるね。

⑨ 有名な高級車だけのことはあるね。(                  )。

⑩ あの先生は経済学を教えているだけあって、(               )。

 

新人君
新人君
どうしよう。
テストの採点も終わっていないうえに、会議の資料も準備できていない。
はぁ…
あなたは無計画なうえに仕事が遅いから、
いつもぎりぎりになるのよ。
先輩さん
先輩さん
中堅さん
中堅さん
今度の会議は、
校長が出席するうえに、文部科学省の偉い人が来るから、
しっかり準備するのよ。
そうだったな。
会議のあとの食事会が楽しみだ。
新鮮な刺身が食べられるうえに、最高級の酒も飲めるな…
ベテランさん
ベテランさん

今回は「~うえに」という言葉について考えていきます。
「~うえに」は「それに加えて」という意味で使われ、
状況や理由が1つだけではなく2つ以上あることを示すときに使います。
前件の文がいい内容のときには後件もいい内容になり、
前件が悪い内容のときには後件も悪い内容の文が入ります。
 

~うえに

教師
教師
私はいつも同じお店で電気製品を買っています。
その電気屋は安いです。さらにポイントカードもあります。
その電気屋は安いうえに、ポイントカードもあります。
ですから、とてもお得です。
それから、お店の人は商品の知識があります。それだけじゃなくて、話し方も丁寧です。
その店の店員は商品の知識があるうえに、話し方も丁寧です。
その店は駅から近いです。歩いて5分ぐらいです。歩いても行けますが、駅から送迎バスも出ています。
その店は駅から近いうえに、駅から送迎バスも出ています。
「うえに」は「さらに」「それだけでなく」の意味です。

(デスクトップとしても、キーボードを外してタブレットとしても使えるパソコンの写真を貼る。)
教師
教師
私は電気屋でこのパソコンを買いました。
手頃な値段でした。
5年の保証もついています。
このパソコンの特徴は何ですか?
このパソコンは手頃な価格であるうえに、5年の保証もついています。
この製品はパソコンとして使えるうえに、タブレットとしても使えます。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。

(テレビを見ている人の絵を貼る)
教師
教師
最近、よくテレビを見ます。
このドラマは面白いシーンがたくさんあります。面白いだけではありません。感動のシーンもあります。
このドラマは面白いシーンがたくさんあるうえに、感動のシーンもあります。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
この映画はアクションが満載です。また話の展開もおもしろいです。
この映画はアクションが満載なうえに、話の展開もおもしろいです。
学生さん
学生さん
教師
教師
このワイドショーの解説者はとてもいいですよ。
まず説明が上手です。それに、声がいいんです。
このワイドショーの解説者は説明が上手なうえに、声がいいです。
学生さん
学生さん
教師
教師
はい、そうですね。
日本の場合、
寿司を抜きにして、日本食については語れません。
富士山を抜きにしては、日本の観光地について話せません。
スカイツリー抜きで、東京の案内はできません。

板書

その電気屋は安いうえに、ポイントカードもある。
その店の店員は商品の知識があるうえに、話し方も丁寧だ。
その店は駅から近いうえに、駅から送迎バスも出ている。

このパソコンは手頃な価格であるうえに、5年の保証もついている。
この製品はパソコンとして使えるうえに、タブレットとしても使える。

このドラマは面白いシーンがたくさんあるうえに、感動のシーンもある。
この映画はアクションが満載なうえに、話の展開もおもしろい。
このワイドショーの解説者は説明が上手なうえに、声がいい。

 

練習

① この会社は残業が多いうえに、(                )。

② 私の上司はとても厳しいうえに、(               )。

③ この市場は色々なものが売っているうえに、(          )。

④ (           )は、音が静かなうえに、消費電力も低い。

⑤ (           )ので、頭が痛いうえに、体もだるい。

⑥ (           )は、駅から遠いうえに、古い。

⑦ この前の連休は(       )うえに(        )もできた。

⑧ (     )さんは(        )うえに(         )。

⑨ 私の国は(          )うえに(             )。

⑩ (       )は(        )うえに(         )。

 

新人君
新人君
みなさん、お疲れ様でした。
お先に失礼します。
仕事の時間が終わるか終わらないかのうちに帰っていったわ…。
どうしたのかしら?
先輩さん
先輩さん
中堅さん
中堅さん
なんか、前から欲しかったものを買いに行くと言っていたわ…
人気があるから、商品が店頭に並ぶか並ばないかのうちに売り切れるらしいの…
何を買いに行ったんだろうか?
ベテランさん
ベテランさん

今回は「~か~ないかのうちに」という表現について学習していきましょう。
この表現は、何か動作が行われた後に、すぐに何かが発生したことを表します。
前件と後件がほぼ同じタイミングで発生した時にも使われます。
前には動詞の辞書形、た形が入り、後件には同じ動詞のナイ形が入ります。
すでに起きたことについて話す文型なのでいつも過去形の文になります。
 

~か~ないかのうちに

教師
教師
いつもAさんは急いでいる雰囲気がありますね。
今日の昼ご飯のときも、「いただきます」というのと同時に、勢いよくご飯を食べましたね。
「いただきます」と言うか言わないかのうちに、勢いよく食べ始めました。
さっきのクラスが終わったあとも、私が教室を出るの同時くらいに、Aさんの声が聞こえました。
先生が教室を出るか出ないかのうちに、おしゃべりを始めました。
昨日もクラスの終了の挨拶が終わると、急いで教室から出て行きましたね。
クラスが終わるか終わらないかのうちに、教室から出て行きました。

(会社員の絵を貼る)
教師
教師

この社員は今日は用事があるので、急いでいたようです。
仕事は6時までですが、6時になると急いで帰る準備を始めました。
6時になるかならないのうちに、帰る準備を始めた。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
終業のベルが鳴りました。すると、彼は走って事務所を出て行きました。
終業のベルが鳴るか鳴らないかのうちに、走って事務所を出て行きました。
学生さん
学生さん

教師
教師
今日はタクシーを呼んだようです。
タクシーのドアが開くと、勢いよくタクシーに乗り込みました。
タクシーのドアが開くと、勢いよく乗り込みました。
学生さん
学生さん

(スポーツをしている高校生の絵を貼る)
教師
教師
私の子供は高校でスポーツの部活動をしています。
練習はとても疲れるようです。
昨日もお腹を空かせて、家に帰ってきました。
教師
教師
昨日もお風呂に入ってから晩ご飯を食べましたが、
すごい早さでした。いただきますを言うこともできませんでした。
私が料理を並べると同時に、食べ始めていました。
料理が並ぶか並ばないかのうちに、食べ始めました。
学生さん
学生さん
教師
教師
はい、そうですね。
とても疲れていたようです。
「おやすみと」と聞こえたので振り返りましたが、もう寝室に入ってしまいました。
「おやすみ」と言うか言わないかのうちに、寝室に入ってしまいました。
学生さん
学生さん
教師
教師
本当に疲れていたようです。
ベッドに入ると、すぐにいびきを立てて眠り始めました。
ベッドに入るか入らないかのうちに、いびきを立てて眠り始めました。
学生さん
学生さん

板書

「いただきます」と言うか言わないかのうちに、勢いよく食べ始めた。
先生が教室を出るか出ないかのうちに、おしゃべりを始めました。
クラスが終わるか終わらないかのうちに、教室から出て行った。

6時になるかならないのうちに、帰る準備を始めた。
終業のベルが鳴らないかのうちに、事務所を出て行った。
タクシーのドアが開くか開かないかのうちに、勢いよくタクシーに乗り込んだ。

料理が並ぶか並ばないかのうちに、食べ始めました。
「おやすみ」と言うか言わないかのうちに、寝室に入ってしまった。
ベッドに入るか入らないかのうちに、いびきを立てて眠り始めた。

 

練習

① 話が終わるか終わらないかのうちに、(              )。

② (                 )のうちに、席を立ち始めた。

③ (                 )のうちに、帰る準備を始めた。

④ (                 )のうちに、彼は食べ始めた。

⑤ 授業が終わるか終わらないかのうちに、学生は(          )。

⑥ ドアを開けるか開けないかのうちに、(              )。

⑦ (            )のうちに、眠ってしまった。

⑧ (            )のうちに、バスが動き出したので転んでしまった。

⑨ へやに入るか入らないかのうちに、(               )。

⑩ (            )のうちに、彼は会社を辞めてしまった。

 

新人君
新人君
どうしよう。
試験の採点が終わらない…
またなの?
焦ってもしょうがないわよ。
こんな時に大事なのは落ち着きにほかならないわ。
先輩さん
先輩さん
中堅さん
中堅さん
毎回、仕事が期限までに終わらないわね…
それは怠惰にほかならないわね…
(彼の仕事の時間が足りないのは、
あの二人が色々と彼に仕事を手伝わせるからにほかならないな。
ベテランさん
ベテランさん

今回は「~にほかならない」という表現について考えてみましょう。
この表現は、「一番の理由、一番大切なこと、一番問題となること」を
強調して言いたいときに使い、
「~以外のほかのものではない」という意味になります。
書き言葉で使われ、断定して述べたいときに使います。
 

~にほかならない

教師
教師
このお店には、色々な携帯電話が売られていますね。
ちょっと覗いてみましょう。
この商品が一番売れていると店の人が言っていました。
ああ、この商品が売れている、一番の理由は機能がいいことですね。
この商品が売れているのは、機能がいいことにほかなりませんね。
この商品もかなり人気があるそうです。
ああ、なるほど。この商品は他の商品よりデザインがいいですね。
これが人気がある一番の理由ですね。
この商品が人気があるのは、デザインがいいからにほかなりません。
こちらの商品は昨日もいいしデザインもいいです。
でも、全然売れていないようです。
ああ、原因がわかりました。
一番の原因は値段の設定のミスですね。他の商品の2倍くらいの値段ですよ。
この商品が全然売れない原因は、値段の設定のミスにほかならなりません。

(仕事に疲れている若い会社員たちの絵を貼る)
教師
教師
この会社にはいろいろと問題があるようです。
彼はこの会社を辞めるそうです。一番の理由は給料が低いからだそうです。

彼が会社を辞める理由は、給料が低いからにほかなりません。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
また、新入社員もすぐに辞めてしまうそうです。
原因は残業が多いことです。
新入社員がすぐ辞める原因は、残業が多いからにほかなりません。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
彼女も他の会社に転職するそうです。
他の会社のほうがいいと言っていました。
彼女が転職する理由は、他の会社のほうがいいからにほかなりません。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
みなさんも「~ほかならない」を使って文を作ってください。
成功するために必要なことは、継続することにほかなりません。
健康に生活するために必要なのは、スポーツにほかなりません。
彼が人生で成功したのは、日々の努力のおかげにほかなりません。
学生さん
学生さん

板書

この商品が売れているのは、機能がいいことにほかならない。
この商品が人気があるのは、デザインがいいからにほかならない。
この商品が全然売れない原因は、値段の設定のミスにほかならない。

彼が会社を辞める理由は、給料の低さにほかならない。
新入社員がすぐやめる原因は、残業が多いからにほかならない。
彼女が転職する理由は、他の会社のほうがいいからにほかならない。

成功するために必要なことは、継続することにほかならない。
健康に生活するために必要なのは、スポーツにほかならない。
彼が人生で成功したのは、日々の努力のおかげにほかならない。

 

練習

① (             )は、彼の活躍のおかげにほかならない。

② 私が辛い仕事を続けている理由は、(           )にほかならない。

③ (            )のは、子供の将来を考えているからにほかならない。

④ 事故の原因は(              )にほかならない。

⑤ (               )は、立派な犯罪にほかならない。

⑥ 彼が彼女に振られたのは、(              )にほかならない。

⑦ (           )のは、家族の支えがあったからにほかならない。

⑧ 彼が部長になれたのは、(              )にほかならない。

⑨ (               )のは、あの人のせいにほかならない。

⑩ 私が貧しい原因は、(            )にほかならない。

 

新人君
新人君
昨日の雨はすごかったですね。
空が暗くなったかと思うと、急に激しく降り出して。
そうね。
しかも、一度やんだかと思うと、また急に降り出して…
先輩さん
先輩さん
中堅さん
中堅さん
電車も事故で大変だったわ。
動いたかと思うと、止まって。
止まったかと思うと動き出して。
雷もすごかったな…
空が光ったかと思うと、大きい音がして…。
ベテランさん
ベテランさん

今回は「~かと思うと」という文型について考えてみましょう。
この文型は前の事象が起こった直後に、後の事象が起こったときに使い、
状況が急に変わったということを強調したいときに使います。
この表現には、話し手の意外だという驚きの気持ちが含まれます。
自分の行動に対しては使えません。
また、命令文や否定文、意志を表す文には用いられません。
 

~かと思うと

教師
教師
昨日の雨はすごかったですね。
空が暗くなりました。それからすぐに強い雨が降り出しましたね。
空が暗くなったかと思うと、強い雨が降り出しましたね。
強い雨が降った、すぐに近くで雷が落ちた音がしてびっくりしました。
強い雨が降り出したかと思うと、近くで雷が落ちた音がしました。
やっと雨が止んだので、外に出ようと思ったら、またすぐに激しい雨が降り出しました。
やっと雨が降り止んだかと思うと、また激しい雨が降り出しました。
「~かと思うと」は何かが起きたあとにすぐに何かが起きた時に使います。

(腹痛で苦しんでいる人の絵を描く)
教師
教師
Aさんは、古い牛乳を飲んで、大変なことになりました。
休み時間にスーパーで安く売っていた牛乳を飲んだんですが、
牛乳を口に入れたかと思うと、すぐに吐き出しました。
たぶん腐っていたんですね。
授業が始めるチャイムが鳴ったんですが、
席に着いたかと思うと、すぐに教室を出て行きました。
トイレに行ったようです。
無事にトイレから戻ってきたんですが、
トイレから戻ったかと思うと、またトイレへ走っていきました。
Aさんにとって大変な一日でした。

(苛立たし気な女性の絵を貼る)
教師
教師
私の職場に少し面倒くさい人がいます。
口を開くと、すぐに文句を言います。
「~かと思うと」を使って言ってください。

口を開いたかと思うと、文句ばかり言います。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
今朝は仕事も愚痴を言っていました。でも、突然近所の人のうわさ話を始めました。

仕事の愚痴を言っていたかと思うと、近所の人のうわさ話を始めました。
学生さん
学生さん
教師
教師
昨日は朝挨拶をしたときは機嫌がよかったんですが、急に不機嫌になりました。
機嫌がよかったかと思うと、急に不機嫌になります。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
本当に面倒くさい人です。

板書

空が暗くなったかと思うと、強い雨が降り出しました。
強い雨が降り出したかと思うと、近くで雷が落ちた音がしました。
やっと雨が降り止んだかと思うと、また激しい雨が降り出しました。

牛乳を口に入れたかと思うと、すぐに吐き出しました。
席に着いたかと思うと、すぐに教室を出て行きました。
トイレから戻ったかと思うと、またトイレへ走っていきました。

口を開いたかと思うと、文句ばかり言います。
仕事の愚痴を言っていたかと思うと、近所の人のうわさ話を始めました。
さっきまで機嫌がよかったかと思うと、急に不機嫌になります。

 

練習

① さっきまでそこにいたかと思うと、(                    )。

② (             )かと思うと、すぐに事務所を出て行った。

③ やっと渋滞を抜けたかと思うと、(                 )。

④ (             )かと思うと、また黙り込み始めた。

⑤ (             )かと思うと、すぐに辞めてしまった。

⑥ さっきまで泣いていたかと思うと、(              )。

⑦ (               )思うと、大雨が降り始めた。

⑧ 急に立ち上がったかと思うと、(                )。

⑨ やっと花が咲いたかと思うと、(               )。

⑩ 近くで爆発音が聞こえたかと思うと、(             )。

 

新人君
新人君
ふぅ、疲れた時は冷たいお茶に限るなぁ。
何を言っているの?
疲れたときは、甘いものに限るわよ!
先輩さん
先輩さん
中堅さん
中堅さん
単純な人たちね。
やっぱり疲れたときは、昼寝に限るわね…
新人君
新人君
昼寝はまずいですよ!!
やっぱり、お茶ですよ!!
いいえ、甘いものを食べなさい!!
先輩さん
先輩さん
(うーむ、こんな時は話に参加しないに限るな…)
ベテランさん
ベテランさん

今回は「~に限る」という表現について考えていきます。
これは「~が絶対に一番いい」という話者の考えを示すときに使います。
「やはり」「やっぱり」という言葉と一緒に使われます。
「限り」が含まれる文型は数が多いので違いに注意して覚えさせていきましょう。
 

~に限る

(真夏の絵を貼る)

教師
教師
みなさん、暑い日に何をするのが一番好きですか。
何をするのが最高にうれしいですか。
暑い日は冷たいビールがおいしいです。
私は暑い日に海へ行くのが一番好きです。
私は暑い日はどこも行きません。家でエアコンをつけてのんびりします。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですか。
こんなときは、
暑い日は、冷たいビールに限ります。
暑い日は、外に出ないで家にでのんびりするに限ります。
暑い日は、海へ泳ぎに行くに限ります。
と言います。
「~に限る」は「~が絶対に一番いい!!」と言いたいときに使いますよ。

(ストレスが溜まっていそうな人の絵を貼る)
教師
教師
みなさん、ストレスや嫌なこと、疲れることがありますか。
そんなとき、みなさんはどうしますか。
どうするのが一番いいですか?
嫌なことがあった日は、早く寝るに限ります
ストレスがあるときは、カラオケに限ります。
疲れた時は、暑いお風呂に入るに限ります。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
じゃあ、みなさんの生活の中で、
何かをするときに、これが一番だと思うものがありますか。
映画は映画館へ行って見るに限ります。
試験が終わったあとは、一日中ゲームをするに限ります。
彼女とのデートはショッピングモールに限ります。
学生さん
学生さん

板書

暑い日は、ビールに限る。
暑い日は、外に出ないに限る。
暑い日は、海へ泳ぎに行くに限る。

嫌なことがあった日は、早く寝るに限る。
ストレスがあるときは、カラオケに限る。
疲れた時は、暑いお風呂に入るに限る。

映画は映画館へ行って見るに限る。
試験が終わったあとは、一日中ゲームをするに限る。
彼女とのデートはショッピングモールに限る。

 

練習

① ワインのつまみは、(        )に限る。

② 大阪の食べ物は、(         )に限る。

③ 車を買うなら、(          )に限る。

④ パソコンを購入するなら、(     )に限る。

⑤ 疲れているときは、(        )に限る。

⑥ (             )は、謝るに限る。

⑦ (         )には、近づかないに限る。

⑧ (       )人とは、かかわらないに限る。

⑨ (            )は、鍋料理に限る。

⑩ (          )といえば、花見に限る。

 

新人君
新人君
今度、みんなでこのレストランへ行きませんか?
初めて聞く名前のレストランね。
おいしいの?
先輩さん
先輩さん
新人君
新人君
ええ、値段の割に量も多くて、味もいいんです。
中堅さん
中堅さん
へえ、あまり外で食べないわりに、
いろいろなレストランを知っているわね。
そのレストラン、量も味も申し分ないが…
一つ問題があるな。
落ち着いた雰囲気の内装のわりに、店内の音楽が大きいんだよな。
会話ができない…
ベテランさん
ベテランさん

今回は「~わりに」という表現について勉強します。
この表現は、
・このホテルは安いわりに、部屋が広く、サービスもいい。
・このホテルは高いわりに、サービスも料理もよくない。
というように使います。
常識から考えて「当然、この程度である」と予想していたのに、
実際はそれよりもよかった、または悪かったときに使われます。
 

~わりに

(高級そうなホテルの写真を貼る)

教師
教師
この間、このホテルに泊まりました。
新しいホテルできれいです。
このホテル、高いと思いますか。
はい、高そうです。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
写真で見ると高そうですね。
でも、一泊8000円でした。
高いですか?
いいえ、あまり高くないです。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
新しくてきれいですから、みんな高いと思います。
でも実際は高くないですね。
新しくてきれいなわりに、値段は高くないです。

(おいしそうな料理の写真を貼る)
教師
教師
ホテルで晩ご飯を食べました。
見てください、どうですか?
とてもおいしそうです。
学生さん
学生さん
教師
教師
はい、写真ではおいしそうに見えますね。
美味しそうな見た目ですが、あまりおいしくなかったです。
美味しそうな見た目のわりに、あまりおいしくなかったです。
教師
教師
それから、まだ問題があります。
外から見るときれいですが…

(あまりきれいじゃないホテルの室内の写真を見せる)
教師
教師
外観がきれいなわりに、仲はあまりきれいじゃありませんでした。

(会社員が働いている絵を見せる)
教師
教師
会社の同僚のAさんです。
Aさんはいつも仕事が忙しいと言っています。

(スマホをいじっている会社員の絵を貼る)
教師
教師
いつも忙しいと言っていますが、仕事の時間によくスマホで遊んでいます。
忙しいと言っているわりに、スマホで遊んでいます。
学生さん
学生さん

(タバコを吸っている会社員の絵を貼る)
教師
教師
Aさんは、休む時間がないと文句を言います。
でもタバコを吸いに外へ行きます。
休み時間がないと文句を言うわりに、たばこを吸いに行きます。
学生さん
学生さん

(帰社する会社員の絵を貼る)
教師
教師
会社の仕事は多いです。
Aさんはいつも仕事が終わらないと言います。
でもAさんは残業をしません。
仕事が多いというわりに、残業はしません。
学生さん
学生さん

(少し高そうな鞄を見せる)
教師
教師
みなさん、このかばんは高かったです。
でも、実際に使ってみると便利じゃありません。
このかばんは高いわりに便利じゃありません。
みなさんの持ち物はどうですか?
私のパソコンは安いわりに使いやすいです。
このケータイは高いわりに機能がよくないです。
この傘は大きいわりに軽いです。
学生さん
学生さん

板書

新しくてきれいなわりに、値段は高くないです。
美味しそうな見た目のわりに、あまりおいしくなかったです。
外観がきれいなわりに、仲はあまりきれいじゃありませんでした。

忙しいと言っているわりに、スマホで遊んでいます。
休み時間がないと文句を言うわりに、たばこを吸いに行きます。
仕事が多いというわりに、残業はしません。

このかばんは高いわりに便利じゃありません。
私のパソコンは安いわりに使いやすいです。
このケータイは高いわりに機能がよくないです。
この傘は大きいわりに軽いです。

 

練習

① 彼は留学の経験がないわりに、(                    )。

② 私の仕事は忙しいわりに、(                      )。

③ 彼女は美容師の仕事をしているわりに、(                )。

④ この料理は値段のわりに、(                      )。

⑤ 彼は風邪をひいているわりに、(                    )。

⑥ (                       )わりに、よく売れている。

⑦ (                 )わりに、いろいろなことを知っている。

⑧ (                   )わりに、テストの点数がよかった。

⑨ (                  )わりに、経営状態は悪くないようだ。

⑩ (                         )わりに、若く見える。

 

新人君
新人君
あれ、何を聴いているんですか?
ああ、この曲?
古い歌なんだけど、この歌を聞くにつけ教師になったばかりのときの気持ちを思い出せるのよ!!
先輩さん
先輩さん
新人君
新人君
なるほど。
仕事に対する気持ちを持続させているんですね。
中堅さん
中堅さん
私もこの写真を見るにつけ、昔のことを思い出すわ…
ああ、その写真か?
数年前の先生たちの集合社員だな!!
あの頃は活気があってよかったな…
ベテランさん
ベテランさん
新人君
新人君
(えっ、今は…?)

今回は「~につけ」という表現について考えていきます。
この表現は「何かを見たり、聞いたり、考えたりするたびにいつも…」と言いたいときに使います。
一緒に使われる言葉は「見る」「聞く」「考える」などに限られています。
後半は心情を表す文になることが多いです。
慣用的な表現で「何かにつけ」という言い方もあります。
「どんな場合でも」という意味で使われます。
母は何かにつけ、私のすることに文句を言ってくる。
のように使います。
 

~につけ

(少し古い歌を流す)

教師
教師
私はときどき、この曲を聞きます。
子供のときによく聞いた曲です。
この曲を聞くといつも子供のときのことを思い出します。
この曲を聞くにつけ、子供のときのことを思い出します。

(他の曲を流す)
教師
教師
この曲は元気がないときに聞きます。
この曲を聞くと、いつも元気が出ます。
この曲を聞くにつけ、元気が出ます。

(また、別の曲を流す)
教師
教師
この曲も好きです。
この曲は学生のときに流行していました。
この曲を聞くと、いつも学生時代の思い出がよみがえります。
この曲を聞くにつけ、学生時代の思い出がよみがえります。

(地震の様子の絵を貼る)
教師
教師
日本は災害が多い国です。
いつも災害のニュースを見ます。
みなさんは、災害のニュースを見ると、どんな気持ちになりますか。
悲しい気持ちになります。
心配になります。
何か自分にできることがないか考えます。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
災害のニュースを見るにつけ、悲しい気持ちになります。
災害のニュースを見るにつけ、心配になります。
災害のニュースを見るにつけ、何か自分にできることがないか考えます。
教師
教師
みなさんは、何か「~につけ」を使った例がありますか。
両親の声を聞くにつけ、国へ帰りたくなります。
この小説を読むにつけ、人生について考えます。
試験の結果を見るにつけ自信がなくなります。
学生さん
学生さん

(母親と子供の絵を貼る)
教師
教師
私の母はすぐに文句を言います。
部屋が少し汚いだけで、文句を言います。
帰る時間が少し遅いと文句を言います。
休みの日に起きるのが遅いと文句を言います。
私がすることには、何でも文句を言います。
私の母は何かにつけ文句を言います。
「なにかにつけ」は「どんなことにでも」という意味です。

板書

この曲を聞くにつけ、子供のときのことを思い出します。
この曲を聞くにつけ、元気が出ます。
この曲を聞くにつけ、いつも学生時代の思い出がよみがえります。

災害のニュースを見るにつけ、悲しい気持ちになります。
災害のニュースを見るにつけ、心配になります。
災害のニュースを見るにつけ、何か自分にできることがないか考えます。

両親の声を聞くにつけ、国へ帰りたくなります。
この小説を読むにつけ、人生について考えます。
試験の結果を見るにつけ、自信がなくなります。

私の母は何かにつけ文句を言います。

 

練習

① 彼から会社への不満を聞くにつけ、(                 )。

② 国の両親と話すにつけ、(                      )。

③ 私の母は何かにつけ、(                       )。

④ 成功した人の話を聞くにつけ、(                   )。

⑤ あの人がの言ったことを思い出すにつけ、(              )。

⑥ (               )につけ、子供のときのことを思い出す。

⑦ (                    )につけ、勇気が湧いてくる。

⑧ (                 )につけ、健康について不安になる。

⑨ (                )につけ、平和の大切さを強く感じる。

⑩ (                   )につけ、不公平さに腹が立つ。

 

新人君
新人君
ああ、悔しいなぁ。
あんな店入るんじゃなかった。
もう二度と行くまい。
何をぶつぶつ言っているの?
先輩さん
先輩さん
新人君
新人君
新しくできた店で、
昼ご飯を食べたんですが、
おいしくないし、店の雰囲気も悪いし…
中堅さん
中堅さん
まあ、あなたは新しい物好きだから…
仕方がないわね。
あの店はだめだな。
昨日行ってみたが、本当によくなかった。
あれじゃあ、経営は長く続くまい…
ベテランさん
ベテランさん

今回は「~まい」という言葉の使い方について考えていきます。
「~まい」には二つの使い方があります。
①状況から判断して「~の可能性は非常に低いだろう」という予測を述べる。
 今の経済の状況では、当社の経営状態もすぐには好転するまい。
②「絶対に~しない」という話者の強い意志
 あのようなサービスのレストランには、二度と行くまい。
動詞の辞書形との接続ですが、
「する」は「するまい、しまい」
「くる」は「くるまい、こまい」
の形が使えます。
 

~まい(断定)

教師
教師
この前、飲み会がありました。
私の友達はお酒を飲んだことがありません。
私はその友達を
「きっと楽しいよ」
「飲みやすい、おいしいお酒を紹介するよ」
と言って、無理やり誘いました。

(お酒を飲んで暴れている人の絵を貼る)
教師
教師
彼に甘くてジュースのようなお酒を飲ませました。
私は「このお酒は強くないから大丈夫」と言って、
たくさん彼に飲ませました。
彼はお酒に酔って暴れ始めました。
飲み会は大変なことになりました。
教師
教師
みなさん、
彼が次の飲み会にも参加すると思いますか?
いいえ、参加しないと思います。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
彼は私の言葉を信用しますかね?
いいえ、しないと思います。。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうかもしれませんね。
昨日の飲み会について、彼の前で話題にする人がいますかね。
絶対にいないと思います。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
私も
彼は二度と飲み会に参加するまい。
彼はもう私のことを信用するまい。
明日は誰も飲み会のことを話すまい。
と思います。
「まい」は「だろう」と同じで推量の意味です。
硬い表現なので話すときには使いません。
書いたり、心の中で思うときに使います。

(変なデザインの靴の絵を貼る)
教師
教師
この靴は私の叔父が作りました。
どうですかね?誰か買いますかね?
誰も買わないと思います。
デザインがよくないですから。
学生さん
学生さん
教師
教師
そうですね。
私も買いたくないです。
実は値段も安くないんです。
売れますかね。
うーん、難しいと思います。
高いですから。
学生さん
学生さん
教師
教師
私の叔父は商売の才能がありますかね?
いいえ、ないと思います。
学生さん
学生さん
教師
教師
今みんなで話したことを「まい」を使って話してください。
こんなデザインでは、誰も買うまい。
この値段では、簡単には売れまい。
叔父には商売の才能はあるまい。
学生さん
学生さん

 

板書

彼は二度と飲み会に参加するまい。
彼はもう私のことを信用するまい。
明日は誰も飲み会のことを話すまい。

こんなデザインでは、誰も買うまい。
この値段では、簡単には売れまい。
叔父には商売の才能はあるまい。

 

~まい(意志)

教師
教師
以前、格安の団体旅行に参加しました。
私は個人旅行が好きですが、友達に誘われたので参加しました。
教師
教師
でも、その団体旅行は最悪でした。
観光の時間も少ないし、マナーが悪い人も多いし、ホテルも良くないし…
私は、「もう格安の団体旅行には参加しない」と強く決心しました。
心なのかで、思いました。
もう格安の団体旅行には参加するまい。
決心したことにも「まい」が使えます。
でも、硬い表現なので会話では使いません。
教師
教師
旅行では友達にも不快な思いをさせられました。
もう彼とは二度と一緒に旅行へ行かない。と決めました。
どう表現しますか。
彼とは二度と一緒に旅行へ行くまい。
学生さん
学生さん
教師
教師
ホテルも最悪でした。
シャワーは水だし、料理もまずいし、部屋も汚いし…
もうあのホテルには二度と泊まりません。
あのホテルには二度と泊まるまい。
学生さん
学生さん

(入院している人の絵を貼る)
教師
教師
彼は生活習慣が悪かったこと、仕事で無理な働き方をしたことが原因で病気になりました。
彼は何を決心しますか。
もう絶対にお酒は飲むまい。
もう二度とタバコは吸うまい。
今後は無理な働き方をするまい。
学生さん
学生さん

 

練習

① あの経営状態では、(                     )。

② (                )、もうみんな彼を信用するまい。

③ あれだけ人気があれば、今度の選挙で(             )。

④ この台風では、サッカーの試合は(               )。

⑤ (                  )が、すぐには改善するまい。

⑥ あんなにひどいことを言われたら、(               )。

⑦ (                 )、二度とあの店にはいくまい。

⑧ 彼女に振られて死にたい気分だ。もう二度と(           )。

⑨ (            )てから、もうバイクには乗るまいと決めた。

⑩ みんなに泣き虫とからかわれた。もう決して(           )。