中堅さん
中堅さん
さあ、みんなでランチに行きましょうか…

ごめんなさい。
テストの採点の途中なの…
これが終わってからパンでも食べるわ。
先輩さん
先輩さん

新人君
新人君
すみません。
試験問題を作っている途中なんです。
それに弁当もあるので、また今度。

じゃ、今日は2人で食べに行くか?
ここから銀行へ行く途中においしい定食屋があったな!!
そこへ行こう!!
ベテランさん
ベテランさん

中堅さん
中堅さん
あっ、
まだ午後のクラスの教材を作っている途中だったわ。
ごめんなさい。私も今日は行けないわね…

~の途中

教師
教師
昨日、会議がありました。
昨日は台風ですごい雨でしたから、会議の途中で停電になりました。

教師
教師
家へ帰ってからテレビで野球をみましたが、
試合も途中で中止になりました。

教師
教師
寝ているときも、いい夢を見ていましたが、夢の途中で雷の音で目が覚めました。
残念です。

教師
教師
皆さん、テストです。
外へ出てもいいですか。

いいえ、テストの途中で外に出てはいけません。
学生さん
学生さん
教師
教師
みなさん、レストランでパーティーをします。もう11時30分です。終電は12時です。
どうしますか。

パーティーの途中で帰ります。
学生さん
学生さん

板書

会議の途中で 停電になりました。

いい夢の途中で 目が覚めました。

テストの途中で 外に出てはいけません。

 

動詞(辞書形)途中

教師
教師
私はいつも新聞を読みます。
家から学校へ来る途中で買います。
会社へ来る途中に小さい売店があるので、そこで買います。

教師
教師
皆さんは、学校へ来る途中で何をしますか。
学校へ来る途中に何がありますか?

(自由に発言させる。)

板書

学校へ来る途中で新聞を買います。

学校へ来る途中に小さい売店があります。

学校へ来る途中でジュースを飲みます。

学校へ来る途中に本屋があります。

 

練習

例 ここに来る( 途中で / 途中に ) ジュースを買った。

① 学校に行く( 途中で / 途中に ) 友だちに 会った。

② 駅へ行く ( 途中で / 途中に ) 大きな桜の木がある。

③ 授業の( 途中で / 途中に ) 大きな地震があった。

④ 東京へ向かう ( 途中で / 途中に ) たくさんトンネルがある。

⑤ 友だちの家へ行く途中で(               )。

⑥ 友だちの家へ行く途中に(               )。

⑦ 試合の途中で(                    )。

⑧ 彼女とのデートに向かう途中で(            )。

⑨ 学校へ行く途中に(                  )。

⑩ 彼女とのデートの途中で(               )。

新人君
新人君
先輩、先週の飲み会に来ませんでしたね?

ええ、大変だったのよ。
食中毒になっちゃって…
食べてもすぐに吐き出しちゃうし…
熱が出て寝込んじゃうし…
先輩さん
先輩さん

中堅さん
中堅さん
飲み会も大変だったわよ。
突然、笑いだしたり、泣き出したりする人がいて…
帰るときにも、川に飛び込もうとする人がいたし…

おはよう。
この間の飲み会は楽しかったな!!
後半はほとんど記憶がないが…
ベテランさん
ベテランさん

複合動詞(~込む)

~込む1(中に入る)


(プールの高飛び込みの写真を見せます。)
教師
教師
この人はこれから何をしますか。

プールに入ります。
学生さん
学生さん

教師
教師
どうやって、入りますか。

ジャンプします。
落ちます。
回ります。
学生さん
学生さん

教師
教師
ジャンプしますは「とびます」もいいですね。
この人は「とんで, プールに入りますね」
「プールに飛び込みます」ね。
「込みます」は「中に入る」の意味です。他の動詞といっしょに使います。「

(他にも「駆け込む」「吹き込む」などの絵を見せて導入をする。
 絵を見せて答えを促したいところだが、
「駆ける」と「吹く」の語彙が出てこない可能性が高い。
 学生の答えで「走り込む」などが出てくるとさらに面倒。)
 
板書

プールに 飛び込みます。

電車に かけこみます。

窓から風が 吹き込みます。

中に入れる

教師
教師
みなさん、私がこれから大事なことを言いますから、メモしてください。
~は~で~ます…
どうですか。メモしましたか?

はい、メモしました。
学生さん
学生さん

教師
教師
どこにメモしましたか。

ノートに書きました。
学生さん
学生さん

教師
教師
ノートの中にメモなどを書くときに、
「書き込みます」が使えます。

(他にも「詰め込む」は理解しやすいので絵を見せながら導入する。)

※ほかにも「~込む」の使い方はいろいろあるが、必要なものを絵などを用いて導入していく。
 しかし、「~込む」と接続される言葉は限られていること、複合動詞にした後も使用できる状況が限られていることを伝える。
 例えば、「さいふにお金を詰め込む」、「ひらがなをノートにたくさん書き込む」などは変…

板書

ノートにメモを 書き込みます。

財布にお金を 詰め込みます。

 

複合動詞の「~込む」の意味あれこれ
1:中に入る。「風が吹き込む」「水に飛び込む」「電車に駆け込む」
2:中に入れる「ノートに書きこむ」「かばんに詰め込む」「お客さんを呼び込む」
3:その状態を続ける。「座り込む」「黙り込む」「考え込む」
4:すっかりその状態になる。「今日も冷え込む」「最近すっかり老い込んだ」
5:徹底的にする。「弟子に技術を教え込む」「肉を煮込む」「使い込まれた楽器」
 
 

複合動詞(~だす)

何かが始まる

(赤ちゃんの絵を貼る)

教師
教師
赤ちゃんです。
お腹が空いたようです。

(赤ちゃんが泣いている絵を貼る)
教師
教師
赤ちゃんが泣きだしました。
「~出します」は「何かを始める、何かが始まる」の意味があります。

(雨がふっていない絵を、雨がふっている絵を貼る)
教師
教師
さっきまで晴れていましたが…

雨が降り出しました。
学生さん
学生さん

板書

赤ちゃんが 泣き 出しました。

雨が 降りだしました。

何かが表面に現れる

(箱の絵を描く)

教師
教師
これは友達にもらったプレゼントです。
箱を開けると…

(おもちゃが飛び出しているびっくり箱の絵を描く)
教師
教師
中からおもちゃが飛び出しました。
これはびっくり箱です。本当にびっくりしました。

(料理の絵を描く)
教師
教師
これは私の誕生日に妻が作った料理です。
いただきます!!

(食べ物を吐き出している絵を描く)
教師
教師
変な味がします。
とても甘いです。
私は吐き出しました。
塩と砂糖を間違えたようです。

板書

おもちゃが 飛び出しました。

料理を はきだしました。

 

複合動詞の「~だす」の意味
1、表面や外に出現させる
2、何かを始める
 

その他の複合動詞

・~やむ (何かが止まる)

・~切る (何かを完了する)

・~合う (お互いに何か同じ行動をする)

・~替える (別のものに変更する)

・~返す (もう一度する)

などはよく使われるので、簡単に例文や文章作りをしてもいいかも…

新人君
新人君
今日もダメだった…
うまく説明ができなかった。

なんか、元気がないわね?
どうしたの?
先輩さん
先輩さん

新人君
新人君
今日も文型の説明で、パニックになりました…

まあ、だれであろうと失敗はするものよ。
先輩さん
先輩さん

中堅さん
中堅さん
まあ、
どんな教え方であろうと、一生懸命学生のために準備しているのが伝わればいいのよ…

そうだ、心配するな。
どんなベテランであろうと失敗するときがあるからな。
次に同じ失敗をしなければいい!!
ベテランさん
ベテランさん

中堅さん
中堅さん
(あなたのはお酒の失敗を繰り返しているでしょ…)

~であろうと

(サッカーの試合のポスターを見せる)

教師
教師
来週サッカーの試合があります。
サッカーの試合は雨で中止になりますか。

いいえ、雨でも試合をします。
学生さん
学生さん

教師
教師
そうですね。
雨でも試合をしますね。
今日は「でも」の他の言い方を勉強します。
雨であろうと試合をします。
「であろう」です。「でも」と同じですが、書くときによく使います。

(クリーニングサービスの絵を見せる)
教師
教師
皆さんは、新しい会社を作ります。
部屋の掃除を手伝う会社です。
お客さんに宣伝をしなければなりません。
何と書きますか?「~であろう」を使ってください。
どんなに汚い部屋…

どんなに汚い部屋であろうと、きれいにします。
学生さん
学生さん

(宅配便のポスターを見せる)
教師
教師
今度は荷物を届ける会社です。
どうやって宣伝しますか?

どんなに重い荷物であろうと運びます。
どんなに遠いところであろうと届けます。
遅い時間であろうと届けます。
学生さん
学生さん

(夫が妻を叩いている絵を見せる)
教師
教師
夫が妻を叩いています。
叩いてもいいですか?

いいえ、夫であろうと妻を叩いてはいけません。
学生さん
学生さん

(マジシャンの絵を見せる)
教師
教師
有名なマジシャンです。
いつも成功しますか。

いいえ、有名なマジシャンであろうと失敗することがあります。
学生さん
学生さん

教師
教師
私は日本語の先生です。
全部の漢字が書けますか?

いいえ、先生であろうと書けない漢字があります。
学生さん
学生さん

板書

雨であろうと試合をします。

どんなに汚い部屋であろうときれいにします。

どんなに遠いところであろうと届けます。

先生であろうと書けない漢字があります。

 

ポイント

もし時間があれば、動詞や形容詞の場合の変形の仕方も教えられる。

い形容詞 どんなに暑かろうと、エアコンをつけない。   (い→かろうと)

な形容詞 どんなに便利であろうと、車は買わないつもりだ。 (~であろうと)

動詞   どんなに謝ろうと、絶対に許さない。      (意向形+と)

 

練習

例 どんなに偉い人であろうと、昔はみんな子供だった。

① (           )あろうと、ルールは守らなければならない。

② (           )であろうと、休まずに働く。

③ たとえ子供であろうと(               )。

④ 夜中であろうと(                  )。

⑤ 外国人であろうと(                 )。

⑥ どんなに安かろうと(                )。

⑦ たとえ頭がよかろうと(               )。

⑧ 年をとろうと(                   )。

⑨ (            )たばこはやめない。

⑩ (            )合格できないだろう。

新人君
新人君
はぁ…

彼…
また、溜息をついているわね。
先輩さん
先輩さん

中堅さん
中堅さん
心配する必要はないわ…
理由は聞くまでもなく、授業での失敗ね…

まあ、そうだろうな。
彼を元気づける方法は言うまでもない、
今夜はみんなで飲みながら勉強会だな!!
ベテランさん
ベテランさん

新人君
新人君
はぁ…
(ゲームを夜中までしていたから調子悪いな。)

~までもなく…

(とても怒っている人の絵を見せる)

教師
教師
この人は今どんな気持ちですか。

怒っています。
学生さん
学生さん

教師
教師
そうですね。
皆さんはこの人を見てすぐにわかりましたね。
この人の気持ちを考える必要はありませんでしたね。
考えるまでもなく、彼が怒っていることが分かりました。

(ドラえもんの絵を見せる、学生が名前を口に出すまで待つ)
ドラえもんです。
学生さん
学生さん

教師
教師
はい、ドラえもんです。
知っていますか?とても有名なアニメですから…
説明するまでもなく、皆さんドラえもんが有名なアニメだと知っていますね。

教師
教師
「~までもなく」は必要がないということを表します。

教師
教師
これは爆弾です。
爆弾はとても…

危険です。
学生さん
学生さん

教師
教師
はい、そうですね。
私が言う必要がないです。
皆さん爆弾が危険だと知っていますから。
言うまでもなく、爆弾は危険です。

板書

考えるまでもなく、あの人が怒っていることが分かる。

説明するまでもなく、ドラえもんは多くの人が知っている。

言うまでもなく、爆弾は危険だ。

 

 

~までもない

(映画館で観客の大部分が寝ている絵を見せる)

教師
教師
この映画は面白いですか。

いいえ、面白くないです。
学生さん
学生さん

教師
教師
どうして、面白くないですか。

みんな、寝ていますから。
学生さん
学生さん

教師
教師
そうですね。
そうですね。みんな寝ているので面白くないでしょう。
見たいですか?

いいえ、見たくないです。
学生さん
学生さん

教師
教師
そうですね。
みんな寝ているし、面白くなさそうな映画なので、見るまでもないですね。

(殺人現場で血まみれで凶器を握っている人の絵を見せる)
教師
教師
だれが人を殺しましたか。

その男の人です。
ナイフを持っていますから。
学生さん
学生さん

教師
教師
そうですね。
彼が人を殺したのは、考えるまでもない。
ですね。

(簡単な算数の問題を見せる)
教師
教師
どうですか。
わかりますか?

はい、簡単です。
学生さん
学生さん

教師
教師
そうですね。
簡単な問題ですから、やり方を教えるまでもないですね。

板書

面白くなさそうな映画だから、見るまでもない。

彼が人を殺したのは、考えるまでもない。

簡単な問題だから、やり方を教えるまでもない。

 

練習

例 スーパーよりコンビニのほうが高いのは、考えるまでもない。

① あのプロジェクトが失敗することは(          )。

② 彼女の言いたいことは(        )わかる。

③ あの話は山田さんから直接聞いたから(         )。

④ あの映画は面白そうだが(       )、DVDを借りて見ればいい。

⑤ この料理は食べるまでもなく(              )。

⑥ こんな風邪は(        )、少し寝れば治るだろう。

⑦ 今度のテストは簡単だから(               )。

⑧ どちらの商品がいいかは、(               )。

⑨ 言うまでもなく(     )は(           )だ。

⑩ 同じブランドのパソコンだから(             )。

 

新人君
新人君
「中級へ行こう」は初中級レベルの学習者に最適ね。

うーん、聴解は他の教科書が必要ね。
リスニングは耳を慣れさせるためにしないとね。
先輩さん
先輩さん

中堅さん
中堅さん
文型は簡単なものから応用まであって、作文も準備されているから教師の仕事が減るわね。

ところどころ、文型の練習が足りていなかったり、問題が簡単すぎるものがあるから、
教師が別に準備したほうがいいな!!
ベテランさん
ベテランさん

新人君
新人君
僕は各課の文法の教え方や、授業の進め方に不安があるので「教師用の手引き」を購入します。

 

新人君
新人君
先輩、山田さんという人から電話ですよ。
男の人ですよ。

山田さん?
誰かしら?
ちょっと話してみるわね。
もしもし…
先輩さん
先輩さん

中堅さん
中堅さん
誰かしら…?

昔、一緒に日本語の教え方について学んだ人だったわ。
話すのは養成講座を卒業して以来ね。
今度横浜で会うことになったわ。
先輩さん
先輩さん

中堅さん
中堅さん
そういえば、あなたの通った養成講座って横浜にあるわね。
横浜なんて子供の時以来行ってないわ…
私もついて行っていいかしら…

横浜かいいな!!
中華街で白酒を飲んで以来行ってないな…
一緒に行くかな…
ベテランさん
ベテランさん

新人君
新人君
(迷惑な人たちだなぁ…)

~て以来

ポイント

「以来」は時制や、その期間の長さなどに制限がある。
「ずっと~」「~ている」「~ていない」など継続を表す言葉とともに使われることが多い。
「~てから」との使い方の違いに注意して導入したい。

「~以来」
× 未来文 … 「大学を卒業して以来、海外で働くつもりだ」はダメ!!
× 近い過去…「先週車を買って以来、車で通っている」はダメ!!
〇 遠い過去… 「2010年に日本へ来て以来、ずっと自分で料理を作っている。」OK!!

「~てから」
〇 未来文 … 「大学を卒業してから、海外で働くつもりだ」OK!!
〇 近い過去… 「先週車を買ってから、車で通っている」OK!!
〇 遠い過去… 「2010年に日本へ来てから、ずっと自分で料理を作っている」OK!!

~以来

(大学のときの写真を見せる)

教師
教師
これは大学生のときの写真です。
友達と一緒に京都へ行った時の写真です。
この友達とずっと会っていません。もう10年ぐらいになります。
大学卒業以来、友達に会っていません。

教師
教師
大学生のとき少し太っていました。
ですから、社会人になってから事務へ通っています。
もちろん今も通っています。
社会人になって以来ジムに通っています。

教師
教師
この写真のお寺は京都の有名なお寺です。
500年ぐらい前に建てられて以来、多くの日本人に愛されています。

教師
教師
「~以来」は長い間状態が続いているときに使います。
近い過去や未来のことには使えません。

板書

大学卒業以来、友達に会っていません。

社会人になって以来、ジムに通っています。

500年前に建てられて以来、多くの日本人に愛されています。

近い過去はダメ!!
先週以来、タバコはやめた。
今日は起きて以来、何も食べていません。

未来の文もダメ!!
国へ帰って以来、日本の会社で働くつもりだ。
クラスが終わって以来、遊びに行きたい。

 

練習

例 妻が怒って家を出て以来、(外食が続いている)。

① 姉 が 家出 をして 以来、 (                                   )。

② (                                     ) 以来、 私は犬が怖い。

③ 子供の時、海で溺れて以来、 (                                  )。

④ (                                     )以来、毎日幽霊を見る。

⑤ 10年前に 大学を卒業して以来、 (                                )。

⑥ (                           )以来、彼女のことが忘れられない。

⑦ 結婚して以来、 (                                   )。

⑧ (                             )、車の事故が増えている。

⑨ 4月に 日本へ来て以来、 (                               )。

⑩ (                              )、多くの人が使っている。

⑪ 犬を飼うようになって以来、 (                            )。

⑫ (                           )以来、ずっと雨が降っていない。

⑬ 一人暮らしを始めて以来、(                            )。

⑭ (                         )以来、彼は人が変わったようだ。

⑮ コロンブスがアメリカ大陸を発見して以来、(                       )。

新人君
新人君
先輩、これ見てください。
また、ですよ。
何度も言っているのに全然改善しませんね。

本当ね。
もう何回も教えているのに、全然わからないみたいね。
先輩さん
先輩さん

中堅さん
中堅さん
こんな簡単なことを覚えるのに、
何週間もかかるなんて、信じられないわね…

おっ、みんなで何の話をしているんだ?
ちょっと話に混ぜてくれ!!
ベテランさん
ベテランさん

中堅さん
中堅さん
いえ、もう話は終わったの…
(あなたのパソコンのスキルについて話していたのよ…)
そんなことより、
最近、寝られないって言っていたわね…

新人君
新人君
なかなか寝られないんです。
どうすればいいでしょうか。

寝る前にヨガを何分かすれば、ぐっすり寝られるわよ!
先輩さん
先輩さん

中堅さん
中堅さん
この本を読むといいわ…
全然面白くないから、何ページか読むと眠くなるわ…

やはり、酒がいいな!!
布団に入る前に何杯か飲めばすぐに寝られるぞ!!
ベテランさん
ベテランさん

新人君
新人君
(この人飲む以外にないのかな…)

何(助数詞)も…

(きれいな絵を見せる)

教師
教師
この絵はとても有名な画家が描いた絵です。
この絵を描くのに何年かかったかわかりませんが、
たくさんの時間がかかりました。
この絵は何年もかけて描かれました。たくさんの年がかかりました。
数が多いときは「何年も」を使います。「も」はたくさんの意味があります。

(遊戯王やポケモンのカードを見せる)
教師
教師
私の趣味はカードゲームです。
毎週、新しいカードを買います。
カードが何枚あるかわかりませんが、たくさん持っています。
私はカードを何枚も持っています。

教師
教師
皆さんは、日本に来てからどのくらい勉強しましたか。全部で何時間勉強しましたか。

たくさん勉強しました。
何時間も勉強しました。
学生さん
学生さん

教師
教師
Aさんは昨日の晩、勉強しましたか。
はい、何時間も勉強しました。
学生さん
学生さん

教師
教師
何時から何時までですか。

9時から11時までです。
学生さん
学生さん

教師
教師
9時から11時までは2時間ですね。
時間が2時間で簡単に数えられるので「何時間も」を使いません。
Aさんが2時間は多いと思う場合は、
「2時間も」を使います。

なん~も…数が多い
例)何回も/何人も
数字+も…数が多いと話者が感じる場合に使う(でも容易に数えられる)
例)5回も/30人も
 
 
板書

この絵はかけて描かれました。

カードを持っています。

時間勉強しました。

2時間も勉強しました。

 

何ーか(数が少ない)

教師
教師
今からこの部屋の机を外に運びます。
全員じゃなくてもいいです。
何人か手伝ってください。

(人数が多かったら…)
そんなに多くなくても、いいですよ。
「何人か」です。
少ない人数でいいですよ。
学生さん
学生さん

(ホワイトボードに漢字テストと書く)
教師
教師
明日、簡単な漢字のテストをします。
今週勉強した漢字から何個か問題を出します。
問題は多くないです。
「何個か」ですから少ないです安心してください。

教師
教師
みなさんは、〇〇レストランへ行ったことがありますか?

A:はい、よく行きます。
B:いいえ、あまり行きません。
C:いいえ、行ったことがありません
学生さん
学生さん

教師
教師
Aさんは、何回も行ったことがありますね。
Bさんは何回か行ったことがありますね。
Cさんは一度も行ったことがないんですね。


板書

机を運ぶので、何人か来てください。

今週勉強した漢字から何個か問題に出ます。

〇〇レストランへ何回か行ったことがあります。
〇〇レストランへ何度も行ったことがあります。
〇〇レストランへ1回も行ったことがありません。

 

「何ーか」は数がはっきりしないが、少ない数を表すときに使う。
「何ーも」「1-も」と一緒に例を与えると違いが分かりやすい。
 
 
 

練習

例 昨日、大きい地震があって、病院に運ばれた人が(何人も)いた。

① (     )食べ物を食べなくても死なない。

② (     )前に大きな地震があった。

③ すみません。(     )そこの紙を取ってください。

④ 今日は(     )授業に来ない学生がいた。

⑤ (     )寝たら頭がすっきりした。

⑥ この計画を成功させるために(     )準備をしている。

⑦ プロの寿司職人になるためには(     )修業しなければならない。

⑧ 夏休みは図書館で(     )本を借りて読むつもりだ。

⑨ 待ち合わせの時間に(     )待たされるのは腹が立つ。

⑩ とても辛かったので(     )水を飲んでしまった。

 

新人君
新人君
今度みんなで晩ご飯を食べませんか。
ちょっと高いけど、魚介類がおいしいレストランを見つけたんです。

うーん、
どのくらい美味しいかより、いくらするかが問題ね…
値段が高いなら、私はパスするわ。
先輩さん
先輩さん

中堅さん
中堅さん
私もパス…
何を食べるかより、だれと行くかが重要ね。
素敵な彼となら何でもおいしく感じるわ…

値段は高くてもいいが…
何を食べるかより、どんなお酒があるかが問題だな…
美味しいお酒がないならパスだな!!
ベテランさん
ベテランさん

新人君
新人君
はぁ…
じゃあ、いつものおでん屋で食事しましょう…

「疑問詞文」より~

教師
教師
今度、皆さんは遊びに行きます。
Aさん、「好きな人と行きます。」と「好きな場所へ行きます」どちらが大切ですか。

A:「好きな人と行きます」が大切です。
学生さん
学生さん

教師
教師
Bさんはどうですか。

B:私は「好きな場所へ行きます」が大切です。
学生さん
学生さん

教師
教師
どこへ行きたいですか。

B:ディズニーランドへ行きたいです。
学生さん
学生さん

教師
教師
そうですか。
Aさんは、「どこへ行くか」より「誰と行くか」が大切です。
好きな人と一緒ならどこでも楽しいですよね!!
Bさんは「誰と行くか」より「どこへ行くか」が大切です。
Bさん、私とディズニーランドへ行きましょう。

B:私も「誰と行くか」が大切です。
学生さん
学生さん

教師
教師
皆さん。
今週の金曜日に試験があります。

(真面目に勉強している学生の絵を描く、上に2時間と書く)
教師
教師
この人は集中しています。2時間勉強します。

(スナックを食べて、テレビを見ながら勉強している学生の絵を描く。上に6時間と書く)
教師
教師
この学生は勉強するとき、
お菓子を食べます。テレビを見ます。
6時間勉強します。

教師
教師
どちらの勉強の方法がいいですか?

集中して2時間勉強したほうがいいです。
学生さん
学生さん

教師
教師
そうですね。
勉強は「どのくらいするか」より「どうやってするか」が重要ですね。

板書

旅行は「どこへ行くかより誰と行くか」が大切です。

勉強は「どのくらいするかよりどうやってするか」が重要です。

「疑問詞文」と「疑問詞文」とどちらが…

余裕があれば質問文をつく練習もしたい。

教師
教師
みなさん、
お金と友達とどちらが大事ですか。

友達のほうが大事です。
学生さん
学生さん

教師
教師
じゃあ、仕事は
「給料がどのくらいであるか」と「どんな仕事であるか」とどちらが大事ですか。

「どんな仕事であるか」のほうが大事です。
学生さん
学生さん

教師
教師
かばんを買います。
「どんなデザインであるか」と「どこのブランドであるか」とどちらを重視しますか。

「どんなデザインであるか」を重視します。
「どちらも」重視します。
「どんなブランドであるか」を重視します。
学生さん
学生さん

板書

Q:「給料がどのくらいであるか」「どんな仕事であるか」どちらが大事ですか。
A:「どんな仕事であるか」(のほう)が大事です。

Q:かばんを買うとき「どんなデザインであるか」「どこのブランドであるか」どちらを重視しますか。
A:「どんなデザインであるか」を重視します。
   「どちらも」重視します。

 

ポイント

もちろん、「~は~ほど~ない」など他の比較文でも応用できる。

よくできるクラスなら、いろいろな比較文に置き換えて練習してもいい。

 

練習

例 勉強(どのくらい集中しますか / 何時間勉強しますか)
  勉強は何時間勉強するか より どのくらい集中するかが大事だ。

① プレゼント(いくらですか / なにをあげますか)

② 学校(どこにありますか / どんな学校ですか)

③ 仕事(いくら給料をもらえますか / どんな仕事ですか)

④ 恋人(どのくらいハンサムですか / どんな性格ですか)

⑤ 結婚(誰としますか / いつしますか)

⑥ 遊び(何をしますか / 誰と遊びますか)

⑦ 睡眠(何時に寝ますか / 何時間寝ますか)

⑧ 食事(何を食べるか / 誰と食べるか) 

 

 

新人君
新人君
先輩、
さっき、田中さんという人から電話がありましたよ。

ああ、田中さんね。
わかったわ。
ありがとう。
先輩さん
先輩さん

中堅さん
中堅さん
ところで、今度の飲み会だけど、
ネットで見つけた「ふるさと」という店を予約するから…

「ふるさと」?
聞いたことない店ね。
どんな店なの?
先輩さん
先輩さん

新人君
新人君
「ふるさと」なら行ったことがありますよ。
沖縄料理で有名な店ですよね。

沖縄料理か…
確か「ソーキ」や「ラフテー」という料理がおいしかったな…
ベテランさん
ベテランさん

~という(具体例・定義など)

教師
教師
皆さんは、友達に連絡するときにどうやって連絡しますか。

Lineを使います。
メールをします。
学生さん
学生さん

教師
教師
そうですね。
Lineやメールという方法で連絡をしますね。
Lineやメールは連絡方法の「例」ですね。

教師
教師
来週から毎日テストをするつもりですが、
皆さんの意見はどうですか。

ちょっと大変です。
役に立つと思います。
したくないです。
学生さん
学生さん

教師
教師
ちょっと大変だという意見。
役い経つと思うという意見。
したくないという意見。
いろいろな意見がありますね。

板書

メールという方法で連絡をします。
Lineという連絡方法がよく使われています。

毎日テストするのは大変だという意見がある。
毎日テストするのは役に立つという意見があった。
毎日テストをしたくないという意見もありました。

 

~という(話して、聞き手が知らない)

教師
教師
皆さん、山田先生を知っていますか?

はい、知っています。
去年からこの学校で働いています。
学生さん
学生さん

教師
教師
じゃあ、山本先生という先生を知っていますか?

いいえ、知りません。
学生さん
学生さん

教師
教師
山本先生は3年前にこの学校で働いていました。
私は皆さんが山本先生を知らないと思いましたから、
「~という」を使いました。

教師
教師
皆さんは、
「鎌倉」という街を知っていますか。

私は知りません。
僕は知っています。
私も去年行きましたから、知っています。
学生さん
学生さん

教師
教師
そうですか。
私は皆さんが知らないと思いましたから「~という」を使いましたが、知っている人もいますね。

教師
教師
私はさっきリムさんという人から電話をもらいました。私はリムさんを知りません。
皆さんは知っていますか?

私も知りません。
僕も知りません。
私の兄です。
学生さん
学生さん

板書

山本先生という先生が、3年前にいました。(私:知っている / みんな:知らない)
鎌倉という町を知っていますか。      (私:知っている / みんな:知っている or 知らない)
さっき、リムさんという人から電話があった。(私:知らない / みんな:知っている or 知らない)

 

ポイント

「~という」はいろいろなケースがある。
A: 田中さんという人から電話ですよ。(Aさんは田中さんを知らない)
B: あっ、田中さんですね。(Bさんは田中さんを知っている)
B: 田中さん?だれだろう?(Bさんも田中さんを知らない)

A: 今度「我が家」という店でパーティーをします。(AさんはBさんが知らないと思っている)
B: 「我が家」?どんな店ですか? (Bさんは知らない)
B: ああ「我が家」ですね。わかりました。(Bさんも知っている)

A: Bさん、田中さんから電話ですよ。(Aさんは田中さんを知っている)
B: ああ、ありがとうございます。(Bさんも田中さんを知っている)

新人君
新人君

はぁ…

元気がないわね。
あの様子からすると失恋かもしれないわね。
先輩さん
先輩さん

中堅さん
中堅さん
彼の生活からすると、
恋愛のチャンスなんてないんじゃない?
あの表情からするとクラスで失敗でもしたんじゃないかしら…

うーん、
あの溜め息からすると、体調が悪いんだと思うぞ!!
ベテランさん
ベテランさん

新人君
新人君
はぁ…
(お腹空いたなぁ……)

~からすると

(汚い身なりでいかにも不真面目そうな人の絵を見せる)

教師
教師
この人はどんな人だと思いますか。

仕事がありません。
真面目じゃありません。
全然お風呂に入っていません。
学生さん
学生さん

教師
教師
そうですね。
皆さんは彼の服や表情を見て、そう思いましたね。
あの服からすると、仕事をしていないかもしれません。
あの表情からすると、真面目じゃないと思います。
あの匂いからすると、お風呂に全然入っていないでしょう。
ね。

教師
教師
「~からすると…」は、
何か情報から予想するときに使います。

(車の売り上げ、人口などのグラフを見せる。)
教師
教師
これは、ある自動車会社の車が売れた数のグラフです。
これから車がもっと売れますか。
この会社の車は人気がありますか。

このグラフからすると、
これから車が売れなくなると思います。
最近人気がないと思います。
昔は人気があったかもしれません。
学生さん
学生さん

教師
教師
はい、グラフからいろいろなことが予想できますね。
グラフから感じた皆さんの予想ですから。
本当かどうかは分かりませんが。

板書

あの服からすると、仕事をしていないかもしれません。
あの表情からすると、真面目じゃないと思います。
あの匂いからすると、お風呂に全然入っていないでしょう。

グラフからすると、これから車が売れなくなると思います。
グラフからすると、最近人気がないと思います。
グラフからすると、昔は人気があったかもしれません。

 

ポイント

「~からすると」は、あくまで情報から話者が予想するので、
文末には予想を表す
「~と思います」
「~でしょう」
「~かもしれません」
などの表現が使われる。

もしクラスで時間があれば、
動詞・形容詞の文章を使う場合は「~ことからすると」の形になることを教えることができる。
例)最近、売れている車の数が減っていることからすると、今後も車が売れる数は減っていくと思う。
あんな服が汚いことからすると、彼は仕事をしていないかもしれない。

 

練習

例 あの眼鏡からすると、彼はかなり目が悪いのだろう。

① この空の様子からすると、(              )。

② 彼の成績からすると、(                )。

③ 窓が割れていることからすると、(           )。

④ 彼女の怒った顔からすると、(             )。

⑤ この値段からすると、(                )。

⑥ 彼の英語の発音からすると、(             )。

⑦ 今の給料からすると、(                )。

⑧ 誰も反対しないことからすると、(           )。

⑨ ぜんぜん客がいないことからすると、(         )。

⑩ 部長の機嫌が悪いことからすると、(          )。

 



新人君
新人君
「中級を学ぼう」は初中級レベルの学習が終わった学習者に最適ね。

うーん、
「中級へ行こう」と比べると内容が充実したわね。
先輩さん
先輩さん

中堅さん
中堅さん
文型練習・読解・作文の練習がきちんと入っているから教科書だけでも進められるわね…

でも、文型の練習が足りていなかったり、問題が簡単すぎるものがあるから、
教師が別に準備したほうがいいな!!
ベテランさん
ベテランさん

新人君
新人君
僕はまだ授業の進め方に不安があるので「教師用の手引き」を利用します。
 

中堅さん
中堅さん
あそこの料理…
ほっぺたが落ちるくらい美味しかったわね。

ええ、忘れられない味ね。
今でも、ときどき夢に出るくらい美味しかったわ。
先輩さん
先輩さん

中堅さん
中堅さん
こんどは食べきれないくらい、注文するわ…

(仕事の話もそれくらい熱心にしてくれるといいんだが…)
ベテランさん
ベテランさん

~くらい / ~ぐらい

(買い物しているカップルの絵を見せる)

教師
教師
海外旅行へ行きました。
この国は皆さんの国より物価が安いです。半分ぐらいです。
そして、面白くて、いいものがたくさん売っています。
どうしますか。

たくさん買います。
学生さん
学生さん

教師
教師
どのくらいたくさん買いますか。

かばんに入りません。
持てません。
お金が無くなります。
学生さん
学生さん

教師
教師
そうですね。
こんな機会はあまりないですから。
かばんに入らないくらい買います。
持てないくらい買います。
お金が無くなるくらい買います。
ね。

(女性に振られている男性の絵を見せる)
教師
教師
この男の人は彼女にプロポーズしましたが、失敗しました。
どんな気持ちですか。

悲しいです。
学生さん
学生さん

教師
教師
どのくらい悲しいですか。

とても悲しいです。
学生さん
学生さん

教師
教師
ええ、とても悲しいです。
泣きたいくらい悲しいです。
死にたいくらい悲しいです。
今までにないくらい悲しいです。
ね。

教師
教師
~くらいは「Level」を表しますよ。

板書

かばんに入らないくらいお土産を買います。

死にたいくらい悲しいです。

食事もできないくらい緊張しています。

 

ポイント

「~くらい」は程度を表す文型だが、
実際にその程度の状況が起きているかどうかは、状況によって違う。
「食事にけないくらい忙しい」…実際に食事に行っていない。
「持ち帰れないくらいプレゼントをもらった」…実際は持ち帰った(多かったということを言いたい)
「足が棒になるくらい歩いた」…比喩だから、もちろん足が棒になったわけではない

 

練習

例 昨日は(歩けなくなるくらい)疲れた。

① この問題は(       )、小学生でもわかるくらいだ。

② 10年ぶりに両親に会って(       )くらいうれしかった。

③ お金がなくて(        )くらいしか買えない。

④ (        )くらい緊張してしまった。

⑤ 旅行で(       )くらいお土産を買ってしまった。

⑥ 私はあの人のことが(        )くらい嫌いだ。

⑦ 昨日の台風は(       )くらいの強さだった。

⑧ もう、この料理を(       )くらい食べさせられている。

⑨ (        )くらい、たくさんピアノを練習した。

⑩ デパートのセールに(       )くらいの人が来ていた。

 



新人君
新人君
「中級を学ぼう」は初中級レベルの学習が終わった学習者に最適ね。

うーん、
「中級へ行こう」と比べると内容が充実したわね。
先輩さん
先輩さん

中堅さん
中堅さん
文型練習・読解・作文の練習がきちんと入っているから教科書だけでも進められるわね…

でも、文型の練習が足りていなかったり、問題が簡単すぎるものがあるから、
教師が別に準備したほうがいいな!!
ベテランさん
ベテランさん

新人君
新人君
僕はまだ授業の進め方に不安があるので「教師用の手引き」を利用します。