みんなの日本語の教え方(第41課の教案と教材) 敬語の授受表現・やります の導入と練習

「みんなの日本語の初級」も、いよいよ終盤に入りましたね。
「~て+あげます・もらいます・くれます」の「敬語表現」と「やります」
を学習するわよ。


第24課の内容がきちんと入っていればスムーズに進むわね…
「~ていただけませんか」に置き換えが可能だから、簡単だな。


この課の目標は…
「敬語の授受表現を使うことができる」
「丁寧な依頼ができる」
~をいただきました

みんなに色々なものをもらいました。
(ホワイトボードに絵を描きながら)

彼にかばんをもらいました。
先生にハンカチをいただいました。
祖父に本をもらいました。
目上の相手には「いただきます」を使うことを説明する。
誕生日やクリスマスなどに何を誰からもらったかの説明。
※身内の場合は敬語表現を使わない。
祖父に本をいただきました。はダメ。
ともだちにシャツ を もらいました。
かれにかばん を もらいました。
せんせいにハンカチ を いただきました。
そふに本 を もらいました。(かぞく)
~をくださいました
(ホワイトボードに描いた先ほどの絵を使って)

彼がかばんをくれました。
先生がハンカチをくださいました。
祖父が本をくれました。
自分の持ち物について誰がくれたかを説明する練習。
かれ が かばん を くれました。
先生 が ハンカチ を くださいました。
そふ が 本 を くれました。(かぞく)
~をやりました
(ホワイトボードに犬の絵を描く)

毎朝、犬を散歩に連れて行きます。
それから、犬に餌をやります。
私は花が好きです。
毎日、うちに帰ってから花に水をやります。
フラッシュカードで目上、目下、友達などを混ぜて文を作る練習
ともだち に シャツ を あげました。
いぬ に えさ を やります。
はな に みず を やります。
練習
例 わたし ← しゃちょう [ネクタイ] → しゃちょうに ネクタイを いただきました。
しゃちょう → わたし [はな] → しゃちょうが ネクタイを くださいました。
① わたし ← ともだち [本] →
② わたし ← 先生 [じしょ] →
③ 母 → わたし [おかね] →
④ わたし ← そふ [シャツ] →
⑤ わたし → 犬 [えさ] →
⑥ 先生 → わたし [ボールペン] →
⑦ ともだち → わたし [かさ] →
⑧ わたし → 父 [かばん] →
⑨ そぼ → わたし [とけい] →
⑩ わたし → 花 [みず] →
~ていただきます
(病院に入院している絵を描く)

怪我をしているとき、たくさんの人に色々なことをしてもらいました。
友達に食べ物を持ってきてもらいました。
彼に料理を作ってもらいました。
先生にメールで日本語のプリントを送っていただきました。
色々な状況を与えて、その時に誰に何をしてもらうかを話させる。
かれに りょうりを つくって もらいました。
せんせいにプリントをおくって いただきました。
~てくださいます

友達は面白いダンスを見せてくれました。
先生は素敵なスピーチをしてくださいました。
父は手紙を読んでくれました。
今まで親切にしてもらったことの年表を書く
ともだちはおもしろいダンスを 見せて くれました。
先生はすてきなスピーチを して くださいました。
父は手紙を 読んで くれました。
~てやりました

私は毎日…
息子に歌を歌ってやります。
絵本を読んでやります。
公園へ連れて行ってやります。
犬や花などのフラッシュカードを見せて何をしてやるかの発表。
かれにりょうりを つくって あげます。
むすこにうたを うたって やります。
いぬをこうえんへ つれていって やります。
~てくださいませんか。
(早口で昨日会った出来事などを話す)
![]() 教師 みなさん、分かりましたか。 すみません。もう一度言っていただけませんか。 ![]() 学生さん ![]() 教師 もう一度言っていただけませんか。は他の言い方があります。 もう一度言ってくださいませんか。です。 |
目上の人に何かを頼んでいるフラッシュカードで練習
もういちど 言ってください。
→もういちど 言ってくださいませんか。

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