【 ~に~ない】 JLPT N1の文法の解説と教え方
みんな参加するから、断るに断れないわね。
偉い人も来るから、途中で帰るに帰れないのよね…
あの味は忘れるに忘れられないなぁ。
これは、「やめるにやめられない」のように使い、
「理由や事情があるために、~たくても、~ができない」という言いたいときに使います。
基本的に同じ動詞を繰り返して使います。
~に~ない
(忙しそうに働いている会社員の絵を貼る)
でも来週から大事なプロジェクトが始まるので、今は無理だと言われました。
確かに大事なプロジェクトの準備があるので、休みを取るなんて無理です。
大事なプロジェクトの準備があるので、今は休むに休めません。
(疲れた様子の会社員の絵を貼る)
また新しいプロジェクトが始まります。
この会社はとても忙しいし、給料もよくないので辞めたいです。
でも、社員の数が足りていないのを知っています。
辞めたいですが、辞められる状況じゃありません。
社員が不足しているので、仕事をやめるにやめられません。
(怖そうな会社員の絵を貼る)
私の3年前にこの会社に入社しました。
でも、仕事のミスが多いです。
上司に相談しようと思いましたが、
先輩が怖いし、先輩は上司と仲がいいので言えません。
先輩社員のミスが多いですが、上司に言うに言えません。
「~に~ない」は「~したいけれども、理由があってできない」というときに使えます。
(おいしくなさそうな料理が並んでいる食卓の絵を貼る)
妻は料理に自信を持っています。
実は妻の料理はおいしくないです。
いつも頑張って全部食べます。
もし料理を残したら、妻は傷つくかもしれません。
だから私はおいしいと言って全部食べます。
この状況をどう言いますか。
(子供が洗濯機におもちゃを入れている絵を貼る)
妻はおもちゃに気がつかずに洗濯してしまいました。
子供はおもちゃも洗濯機できれいになると思ったようです。
私は子供が洗濯機は服を洗うものだと知らなかったので、怒れません。
(何かお願い事をしている人の絵を貼る)
お金を貸してほしいと言われました。
私もあまりお金がないので、貸したくないです。
でも、子供のときに世話をしてくれたおじさんです。
断れません。
大事なプロジェクトの準備があるので、休むに休めない。
社員が不足しているので、仕事をやめるにやめられない
先輩社員のミスが多いが、上司に言うに言えまない。
妻の料理はおいしくないが、残すに残せない。
子供が知らずにしたことなので、怒るに怒れない。
子供のときに世話をしてくれたので、断るに断れない。
練習
① 妻のいびきがうるさくて寝られないが、( )。
② 部長のズボンのチャックが開いているが( )。
③ 仕事でトラブルがあって、( )。
④ 大雨で電車が止まっているので( )。
⑤ 大切な親友の頼みだから、( )。
⑥ ( )、聞くに聞けなかった。
⑦ ( )、叱るに叱れない。
⑧ ( )、寝るに寝られない。
⑨ ( )、帰るに帰れない、
⑩ ( )、断るに断れない。