みんなの日本語の教案と教材【第26課】「どうして~んですか」「理由+んです」「~んですが…」の教え方
今度は「~んですが…」も学習するんですね。
Q:どうしたんですか。/ A:~んです。
(ホワイトボードに号泣している人の絵を描く)
教師 どうしたんですか。 (吹き出しを描いて、お金を無くした絵を描く) お金をなくしたんです。 学生さん (ホワイトボードにうずくまっている人の絵を描く) 教師 どうしたんですか。 (吹き出しを描いて、何も食べていないという絵を描く) お腹がすいたんです。 学生さん |
絵カードやペアワークでQAの練習
Q:どうしたんですか。
A: ~んです。
Q:どうしたんですか。
A:お金をなくしたんです。
おなかがすいたんです。
はい/いいえ、~んです。
教師 Aさんは日本の新聞を読みますか。 いいえ、読みません。 学生さん 教師 どうして読まないんですか。 難しい言葉がわからないんです。 学生さん 教師 今の会話はいいですね。 でも、もっと短い会話になります。 教師 A:新聞を読みますか。 いいえ、難しい言葉がわからないんです。 教師 教師 Bさんは、学校の休みに国へ帰りますか。 いいえ、お金がないんです。 学生さん 教師 Cさんは夏休みに国へ帰りますか。 はい、弟の結婚式があるんです。 学生さん |
「はい、いいえ」の答えを言ったときに、「~んです」を使って、理由を付け足せることを確認。
絵カード、ペアワークで練習
A:はい/いいえ、~んです。
Q:新聞を読みますか。
A:いいえ、むずかしい ことば が わからないんです。
Q:夏休みに国へ帰りますか。
A:いいえ、お金がないんです。
はい、弟 の けっこんしき が あるんです。
~んですが、~ていただけませんか。
(ホワイトボードに鉛筆を忘れて困っている人の絵を描く)
教師 日本語で作文を書きました。 先生にチェックをお願いしたいです。 何と言いますか。 日本語で作文を書きましたから、見てください。 学生さん 教師 「~から、~ください。」 は先生や知らない人にはあまり使いません。 「~んですが、~ていただけませんか。」を使います。 |
前半は「~んですが」で状況の説明、後半は「~ていただけませんか」で丁寧な依頼であることを説明する。
「~んですが」の「が」に「But」の意味はないことも説明する。
教師 「日本語で作文を書いたんですが、見ていただけませんか。」 です。 教師 いい日本語の本を知りたいです。 先生に何と言いますか。 いい日本語の本を知りたいんですが、紹介していただけませんか。 学生さん |
他にも色々な状況を与えてQAの例文づくり。
プリントで練習
Q:~ んですが、~ ていただけませんか。(ていねい な おねがい)
作文を書いたんですが、見ていただけませんか。
日本語の本をしりたいんですが、しょうかいしていただけませんか。
~んですが、(疑問詞)+ たらいいですか。
教師 みなさんは、学生証をなくしました。 新しい学生証を作りたいです。 私に質問してください。 どこへ行きますか。 誰に言いますか。 学生さん 教師 学生証をなくしたんですが、 (「~たらいいですか」の説明) 教師 学生証をなくしたんですが、 「どこへ行ったらいいですか。」 「誰に言ったらいいですか。」 です。 教師 みなさんは安いパソコンを買いたいです。 質問してください。 安いパソコンを買いたいんですが、どこで買ったらいいですか。 学生さん 教師 Bさん、どこで買ったらいいですか。 〇〇で売っています。 学生さん |
答え方は自由、「~たらいいです。」「~てください。」などで答える練習をする。
ペアワークで練習
Q:~んですが、~たらいいですか。
Q:がくせいしょうをなくしたんですが、どこへ行ったらいいですか。 A:がくせいか へ 行ったらいいです。
だれに言ったらいいですか。 A:先生 に 言ってください。
安いパソコンを買いたいんですが、 どこで買ったらいいですか。 A:〇〇が安いですよ。
ケータイ を おとしたんですが、 どうしたら いいですか。 A:自分の電話 に 電話してください。
感情を表す表現で、学生が母語に訳して考えることができない場合もあるわね。
「私は32歳なんです」などの誤用も出てくるわ…
使える場面を確認しながら進めていくんだ!!
よくわからなかったら、もう一度「前半」「後半」を確認してくれ!!
「可能形」ですか…
他の課の導入や練習はここからみてください!!