みんなの日本語の教案と教材【第15課】「~てもいいです」「~てはいけません」「~ています」の教えかた
第15課ですね。
後半の「~ています」の概念が伝えにくいですね。
この課の前半の「~てもいいです。」「~てはいけません。」は教えやすいから。
「身分、ステータス、状態の継続、繰り返し」など「~ています」はいろいろな場面で使われるわね。
教える側も教えられる側も理解するのが難しいな!
一つずつ丁寧に例文を出して、状況を理解させていくんだ!!
えーと…
「許可をもらったり、することが可能かどうかを尋ねることができる。」
「いつもしていることや、自分の身分について話すことができる。」
~てもいいですか
(ホワイトボードに暑がっている人がリモコンを手に持って、他の人に何かを尋ねている絵を描く)
教師 みなさん、この人は何と言いますか。 エアコンをつけます。いいですか。 エアコンをつけます。大丈夫ですか。 学生さん 教師 「つけます」の「て形」は何ですか。 「つけて」です。 学生さん 教師 はい、「エアコンをつけてもいいですか。」といいます。 |
(ボールペンがなくて困っている人の絵を描く)
教師 この人は何と言いますか。 ボールペンを借りてもいいですか。 学生さん |
※「貸してもいいですか。」と間違える学生がいる。私の行動は借りるなので「借りても…」を使うことを説明。
フラッシュカードで文型の理解を深めつつ、さらに許可をもらう練習をする。
エアコン を つけます。 いいですか。
つけても いいですか。
ボールペン を かります。 いいですか。
かりても いいですか。
Q: ~てもいいですか。(個人的なもの)
A: ええ、どうぞ。/ すみません。ちょっと…
教師 Aさん、すみません。 鉛筆を借りてもいいですか。 はい、借りてもいいです。 学生さん 教師 「ええ、どうぞ」がいいです。 教師 Bさん、すみません。 1万円 借りてもいいですか。 いいえ、…借りません?よくないです? 学生さん 教師 「いいえ」は、 「すみません。ちょっと…」がいいです。 「すみません。ちょっと… いま ありませんから。」もいいですよ。 教師 Cさん、すみません。 エアコンを消してもいいですか。 すみません。ちょっと… 暑いですから… 学生さん |
フラッシュカードで色々な状況を練習。
答える時は理由をつけて言うと、文を作る練習になる。
Q:ボールペン を かりてもいいですか。
A:ええ、どうぞ。
Q:1万円 かりてもいいですか。
A:すみません、ちょっと…
Q:エアコン を けしてもいいですか。
A:すみません。あついですから…
Q: ~てもいいですか。(規則)
A: はい、 ~てもいいです。/ いいえ、~てはいけません。
(ホワイトボードに病院の絵を描く)
教師 ここは病院です。 病院で本を読んでもいいですか。 ええ、どうぞ。 学生さん 教師 これは病院のルールですから、 「はい、読んでもいいです」がいいです。 教師 病院でタバコを吸ってもいいですか。 すみません。ちょっと… 学生さん 教師 ルールですから。 「すみません。ちょっと…」はダメです。 「いいえ、吸ってはいけません。」を使います。 「いけません。」は「ダメ」です。(禁止マークを見せる) |
フラッシュカードで「~てはいけません」の練習
場所の名前を与えて禁止事項を言う練習
前件(理由)を与えて、後件に「~てもいいです」「てはいけません」を使い適切な文を作る練習。
Q:びょういん で ほん を よんでもいいですか。
A: はい、よんでもいいです。
Q:びょういん で タバコ を すってもいいですか。
A: いいえ、すってはいけません。
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