日本語のクラス「あいさつ」の導入
初回(挨拶から)の授業の進め方
まず、学生の前で自己紹介をします。
私は(名前)です。
どうぞよろしくお願いします。
この時点で、特に返答などの学生からの反応はありません。(ポカーンとした顔をしています。)
次に、もう一度板書をしながら、ゆっくりと自己紹介をします。
はじめまして。
わたしは (あなたの名前) です。
どうぞ よろしく おねがいします。
1行ずつ、全体でリピート(人数が少ないクラスなら個別でもリピート)をします。
初めてのクラスなので、
ここでしっかりと全体でのリピート、個別でのリピート、
その他の指示を学生が理解できるようにしておきたいところです。
一人ずつ前に出て(その場で立って)自己紹介をする。
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今度は2人で自己紹介をする練習です。(みんなの日本語参照)
学生A:はじめまして。
学生B:はじめまして。
学生A:私は~です。(~から来ました。)
どうぞよろしくお願いします。失礼ですが、お名前は。
学生B:私は~です。(~から来ました。) どうぞよろしくお願いします。
しばらく時間を与えて、ペアでしばらく練習をさせてから、数組に発表してもらうのもあり。
その他の挨拶の導入
基本的に絵カードを見せながら導入します。
「学ぼう日本語」の絵カードは「みんなの日本語」を使ったクラスでも使えるわね。
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
これらは学習するまえから知っている人が多いですね。
何時から「こんばんは」を使うのでしょうか?
ときどき学生からもこのような質問があります。
考えたことがあるか?
ニュースの冒頭のあいさつ、秘書、接客業、
いろいろな機関が目安を設定していますが統一はされていません。
結局、一般的には感覚で使い分けられているようです。
なので、午前中なら「おはよう」でいいし、
暗くなったら「こんばんは」でいいのではないでしょうか。
学生にもあなたの国での挨拶の使われ方と同じだと言えばいいと思います。
さようなら
職場や学校で「さようなら」を使っていますか?
「じゃ、また明日」や「お先に」「お疲れさまでした」「失礼します」の使用頻度が高いのでは…
違和感がある場合は、補足してもいいかもしれません。
おやすみなさい
寝る前はもちろんですが、
夜に別れる時の挨拶としても使えます。
どうぞ。/ ありがとうございます。 / どういたしまして。
実際にモノを渡しながら、練習します。
人数が多い場合には列ごとに物を配り、最初の人は「どうぞ」と言って次の人に渡し、
次の人は「ありがとうございます」と言って受け取り、また次の人に渡す…
そして最後の人に物が渡るまでの時間を競争させてもいいかもしれません。
会話練習で「ありがとう」が出るたびに、
言わせていけば、自然に覚えるだろう!!
すみません。 ~ おねがいします。
実際にレストランのメニューなどを使って、
オーダーする練習をします。
(日本語で意思が伝えられるという実感を与えます。)
メニューにふりがなを入れておこうかな…?
すみません。 だいじょうぶ ですか。/ はい、大丈夫です。
「~か。」は疑問文だということを理解させます。
「すみません」には、この時点では「Excuse me」と「I’m sorry」の2つの意味があることを伝えます。
日ごろから挨拶をきちんとして自然に言えるようにさせてあげて…
全部そろえたほうがいいですか?
色々な人の話し方に慣れるためにも、リスニングはしないとね。
クラスでの作業や課題を増やしたいときには…
文法はきっちりと覚えさせたいしな!!