「授受表現」が出てきますね。
授受表現
なら、この文のキーは「田中さんは・貸しました」になるの…
動作主と動作がはっきりすれば混乱は少なくなるわ…
「ミラーさんに辞書を貸しました。」のような文は、
文章中の「私は」は本当はあるけど隠れていることを
意識させるんだ!!
(人)は(人)に授受表現
(ホワイトボードに二人の人、一方が時計をあげている絵を描く)
(ここでは主語と動作を意識させるために、「Bさんに」を文中に入れない。)
(〔 〕に「Bさんに」を挿入する)
(Bさんを指さして…)
教師 BさんはAさんに… AさんはBさんに時計をもらいました。 学生さん |
(雨が降っている絵。二人の人が傘の貸し借りをしている絵を描く)
教師 Aさんは… AさんはBさんに傘を貸します。 学生さん 教師 Bさんは… BさんはAさんに傘を借ります。 学生さん |
実際に学生の物を使って練習するときには
「~さんは私に~」の文が出てこないように気を付ける。
Aさん は Bさん に 時計 を あげました。
Bさん は Bさん に 時計 を もらいました。
Aさん は Bさん に かさ を かします。
Bさん は Aさん に かさ を かります。
(私は)(人)に…。
(人を2人描いて、一方に「わたし」と書く。時計をあげている絵)
教師 私は… 私はBさんに時計をあげました。 学生さん 教師 はい、いいですね。 でも「私は」は、いりません。 「Bさんに時計をあげました。」がいいですよ。 |
他の例も出して
「私は…」から始まる文の場合、「私は」が省略できることを確認
※この時点で「Bさんは私に~」を作れないことも説明する。
(人)は(人)に何を…
(先ほどの板書のプレゼントの箇所を?マークに書き換える)
教師 Aさんは… AさんはBさんに何をあげましたか。 学生さん |
(?マークを時計の絵に変えて…。学生に答えるように促す。)
(時計の絵を再び?マークに変えて)
教師 Bさんは… BさんはAさんに何をもらいましたか。 学生さん |
(?マークを再び時計に書き換えて、学生に答えを促す)
時計をもらいました。 学生さん 教師 ~さんは、去年の誕生日 家族に何をもらいましたか。 花をもらいました。 学生さん 教師 ~さんは友達の誕生日 友達に何をあげますか。 シャツをあげます。 学生さん |
他にも学生に聞いて練習。
質問のバリエーションが少ないようなら、フラッシュカードを使って練習。
Aさん は Bさん に なに を あげましたか。
とけい を あげました。
Bさん は Aさん に なに を もらいましたか。
とけい を もらいました。
Aさん は Bさん に なに を おしえましたか。
にほんご を おしえました。
Bさん は Aさん に なに を ならいましたか。
にほんご を ならいました。
(人)は誰に~
(先ほどの絵の一方の人の箇所を?マークに書き換えて)
教師 Aさんは… Aさんは誰に時計をあげましたか。 学生さん |
(?マークをBさんに書き換えて、答えを言うように促す)
(「Bさんは~もらいましたか。」についても同じ手順で導入)
教師 ~さんは誰に誕生日のプレゼントをもらいましたか。 家族と友達にもらいました。 学生さん 教師 ~さんは昨日 誰に電話をかけましたか。 ~さんにかけました。 学生さん |
学生にQAをさせたり、
フラッシュカードを使ったりして練習
Aさん は だれ に とけい を あげました か。
Bさん に あげました。
Bさん は だれ に とけい を もらいましたか。
Aさん に もらいました。
もう、~ましたか。/いいえ、まだです。
他にも、「ばんごはん」「カタカナ」「かんじ」などの言葉で練習する。
もう、ひるごはん を たべましたか。
はい、 もう たべました。
〇いいえ、 まだ です。
✖ いいえ、たべませんでした。/いいえ、たべません。
いいえ、勉強しません。
です。
文章も長いし学生たちも苦しそうね。
前半の内容は教えやすいし、盛り上がるんだけど…
他の課の導入や練習はここからみてください!!